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横書き登場 日本語表記の近代 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
| 発売年月日 | 2003/11/22 |
| JAN | 9784004308638 |
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横書き登場
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横書き登場
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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
「伝統」とは一体なんだろう?何年続けば「伝統」になりうるのか?そもそも伝統とは、なんの根拠もない、その「伝統」と呼ばれる事象が好きな人の妄想でしかないのではないか。 日本史を辿るたびにそういう思いを強くする事が多いが、今回もその思いを強くした。 日本はもともと縦書きの文化だった...
「伝統」とは一体なんだろう?何年続けば「伝統」になりうるのか?そもそも伝統とは、なんの根拠もない、その「伝統」と呼ばれる事象が好きな人の妄想でしかないのではないか。 日本史を辿るたびにそういう思いを強くする事が多いが、今回もその思いを強くした。 日本はもともと縦書きの文化だった。行は右から左に進む「右縦書き」の文化だ。これは今も残る古文書の類を見ればすぐにわかる。 では「横書き」はどうか。今の日本に多い左から右に進む「左横書き」はどういう経緯で定着したのか? 私と同年代くらいの人ならすぐに思いつくと思うが、日本では右から左に進む「右横書き」があったこともよくご存知だろう。そもそも「印象」としては、古いものに右からの横書きが多いと感じているのではないか。 それでは何故その右横書きは少なくなってのか? 縦書きが右からだから、横書きも最初は右からだったのだろう。 欧文はもともと左書きだから、その影響で右横書きが左横書きに変わったのではないか。 その辺りには、日本の敗戦が関係していて、戦後、日本の「伝統的な右横書き」が、左横書きに矯正されたのでは? そういう発想をする人が多いだろう。いやむしろ歴史を知る人こそそういう発想をするのではないか。 この「横書き登場」は今に残る様々な証拠、浮世絵、絵画、新聞記事とその新聞に掲載された広告類、雑誌やポスター、チラシを丁寧に調べ、横書きがいつ生まれたのか、そして書く方向がどのように変わってきたのかを明らかにしていく。 簡単に言うと横書きが生まれたのは西洋文化との接触が始まった江戸後期。その時は西洋っぽさだけを取り入れる人たちも多く、右横書きも左横書きも混在していた。 戦前まで、色々な事情で右横書き、左横書きの盛衰があるが、大日本帝国の旗色が悪くなり始めても左横書きは使われていた。 そしてこの時期にまさに「右横書き」が「日本の伝統」であるという横書きの歴史を無視した前提を唱えて右横書きを強制する指示が国から出されるようになるのだ。 しかし、技術書などはそもそも横書きで出版されるものが多いので、そのようなものは例外とするなどの都合の良い「伝統」である。 この都合のよい良い伝統による認識は戦後も残る。 横書きの歴史を事細かに調べ、分析された筆者の根気の強さにはつくづく感心する。 また「横書き」とは何か?という横書きの定義(擬似横書き=1行1文字の縦書きとの区別)なども新鮮だった。
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左書きと右書きが共存していたのは知らなかった。 右書きを使わなかった夏目漱石などの考察や豊富な図版があり面白い。
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横書きが登場し、横書きの左右が混在していた時代のことや、現在の左横書きに到達するまでの変遷が膨大な史料をもとに描かれている。縦書きにも「左縦書き」があったことにびっくりした。
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