新編 みなかみ紀行 新編 岩波文庫

若山牧水(著者)

• 販売会社／発売会社: 岩波書店/岩波書店
• 発売年月日: 2002/03/18
• JAN: 9784003105221

商品レビュー

2018/04/21

沼津にある若山牧水記念館に行く機会が出来た為、お共に連れて行くべく手にした一冊。以下ミーハー感想文。

冒頭「枯野の旅」の散文詩からしてグッとくるんですが、頁を捲った先に北原白秋画若山牧水の似顔絵がバーンと載っているところで笑ってしまうやないかーい！

驚くのは4合瓶位なら提げて草鞋履きで山歩きしている所です。昔の人の健脚さと頑丈さには驚かされます。ちょっと真似してみたい…。
ぼっさんは見た目も性格もイケメンですね！こんな仙人みたいな呑んだくれが、歌を詠み乍ら山奥旅してたんだぜ？とか思うだけで、もう(笑)

2017/02/09

旅の思い出話を酒を片手に語ってくれるかのような文章。筆者の声を知る由もないが、まるで声が聞こえてくるかのようである。いつか旅をする彼の背中を追いかけてみたい、

若山牧水という人物は、己の身体という枠組みを超え、自然（森羅万象といったほうがよいか）と同化しようとした。高山辰夫の絵をみるかようだ、と感じた。

2014/09/06

たまに読みたくなり、読むとでかけたくなる。

牧水さんが、関東近郊に出掛けた紀行エッセイ。
その土地を知ってるから、楽しさも倍増、なのだが、とにかくアホっぽいのがとても楽しい。
子規の「病状六尺」も、患って寝ている子規の大食漢ぶりがアホっぽくておもしろいが
牧水も全く高尚な文化人を微塵もみせず(笑)
丸沼では「酒をくれ」ととなり村(って峠１つ越えますよ…)まで買いにいかせ
川原湯温泉から軽井沢まではバスに乗り遅れ、徒歩で強硬突破…も、遭難しそうになりくじけそうになる。
貴殿はアホでいらっしゃいますか？
と、つっこみたくなる。
このおバカさん加減が堪らなくおもしろい。