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兎の眼 フォア文庫
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兎の眼 フォア文庫

灰谷健次郎(著者), 長新太(著者)

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兎の眼 フォア文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 理論社/理論社
発売年月日 1983/09/01
JAN 9784652070475

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商品レビュー

4.6

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2024/05/15

先生と生徒の話だけど、親と子にも、先輩と後輩にも、他のところで共通するところがありそう。 自分の考えが正しいと思って、誰かに何かを押し付けようとしそうになるときは読み返したい。 自分も、子供がハエを育てていたら辞めさせようとするし、誰かを面倒見て勉強が遅れてそうなら苦情を言うと...

先生と生徒の話だけど、親と子にも、先輩と後輩にも、他のところで共通するところがありそう。 自分の考えが正しいと思って、誰かに何かを押し付けようとしそうになるときは読み返したい。 自分も、子供がハエを育てていたら辞めさせようとするし、誰かを面倒見て勉強が遅れてそうなら苦情を言うと思う。 でも、自分が正しいと思ってすることが、子どもの心を傷つけたり、子どもの世界を狭めるかもしれないことに気づけた。 これを読んでから、自分が「やめてほしいな」と思うことを子がしていたら、「やめて!」の前に、理由を聞かねば!と思うようになった。(難しいけど) あと、仕事の姿勢についても学ぶことが多かったな。。 自分の考えを持った上で相談するとか、真似するのではなく苦しんでも自分で作り出すとか。 小谷先生が、自分がしんどい時に他の先生に話を聞いて救われたことを覚えていて、 疲れていても家に帰ったら笑顔でいるようにしているの、素敵だなあと思った。 少しずつ、着実に強くなっていく小谷先生がかっこよかった。 読めば読むほど先生たちや子供達に愛着が湧いて、読み終わる時少し寂しかったし、みんなどうなったかなと気になった。

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2022/12/10

(2022-12-10 4h) 児童文庫。でも、大人にも読んでほしい。 教え教えられ、理想の学校像が顕現している。

Posted by ブクログ

2022/11/14

四半世紀ぶりに読み返した。本書の評価が色々あって、多くの賞賛とともに、批判もまた受けていることも知っている。ただ、読み返して、それでもやはり名作だなと思う。 大阪の工業地帯にある小学校を舞台に、1年生の教室を任された新米教師の小谷先生が、散々に苦労しながらも、同僚や地域住民に助...

四半世紀ぶりに読み返した。本書の評価が色々あって、多くの賞賛とともに、批判もまた受けていることも知っている。ただ、読み返して、それでもやはり名作だなと思う。 大阪の工業地帯にある小学校を舞台に、1年生の教室を任された新米教師の小谷先生が、散々に苦労しながらも、同僚や地域住民に助けられ、成長していく物語である。生徒の中には今であれば〜障害と名付けられそうな子どもも登場している。これは子どもたちの成長物語でもある。映画化もされている。 今の子どもたちは本書を、どれほどのリアリティをもって受け取るのだろう。自分とは無縁の遠い昔の話だなと思うのだろうか。それとも、時代を超越した物語の強い力に引き込まれるのだろうか。確かに今の時代にはそぐわない表現も散見される。でも、できれば後者であってほしい。 生まれる前の作品ではあるが、私は幼少期を本書の舞台の近くで過ごした。80年代には作中の雰囲気のようなものは、まだまだ残っていたように思う。ただ、私は本書を小学校ではなく高校のときに初めて読んだ。実家の本棚に眠っていたのだ。不思議なタイトルに惹かれて読み進め、すぐに近鉄に乗って西大寺まで善財童子を見に出かけた記憶がある。 今回の再読では、不思議と善財童子のくだりは頭に残らなかった。しかし、以前と同様に強く物語に引き込まれた。心の引き出しが開け放たれたような心持ちがする。

Posted by ブクログ