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ピーター・シムプル(中) 岩波文庫
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ピーター・シムプル(中) 岩波文庫

フレデリック・マリアット(著者), 伊藤俊男(訳者)

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ピーター・シムプル(中) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1942/05/01
JAN 9784003228821

ピーター・シムプル(中)

¥495

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2013/02/25

 中巻。任務遂行中に捕虜になってしまったシムプル君とオブライエン。敵地からの必死の脱出行…と言いたいところだが、奇想天外な成り行きで笑えるシーンもちらちら。で、このあたり、オブライエン先輩は実に頼りになる。映像イメージとして、映画「マスター・アンド・コマンダー」のカラミーとブレイ...

 中巻。任務遂行中に捕虜になってしまったシムプル君とオブライエン。敵地からの必死の脱出行…と言いたいところだが、奇想天外な成り行きで笑えるシーンもちらちら。で、このあたり、オブライエン先輩は実に頼りになる。映像イメージとして、映画「マスター・アンド・コマンダー」のカラミーとブレイクニーが彷彿。年齢的にはピーターがカラミーくらいの年回りなので、ちょっとずれているけれど。疑問はオブライエンがその活躍により「大尉になった」というくだり。Sub-LieutenantからLieutenantに昇進? 要原文チェック。  それはともかく、なんとか危地を脱し、ピーター君の身の上に変化の兆しが見え、さらに海軍上がりの著者の筆がさえるシーン展開。その途中、サヴィジ艦長とファルコン副長との別れは残念。  さて、この巻で驚いたこと2点。その1。アイリッシュネットワークの緊密さ。敵であろうと味方となり、地元なら逃げ込んだ怪しい人物もすぐに発見。  その2。敵国間でも手形決済は可能。捕虜でも換金してもらえる、それもナポレオン金貨で。まあ、あのマチュリン先生も敵地のはずのパリで学術交流したし、海や大陸でドンパチやってても、ロンボーンではベネットの奥様が娘の玉の輿作戦を練っていたくらいだし。  つぎはいよいよ下巻へ。

Posted by ブクログ