1,800円以上の注文で送料無料

ピーター・シムプル(中) の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/02/26

 中巻。任務遂行中に捕虜になってしまったシムプル君とオブライエン。敵地からの必死の脱出行…と言いたいところだが、奇想天外な成り行きで笑えるシーンもちらちら。で、このあたり、オブライエン先輩は実に頼りになる。映像イメージとして、映画「マスター・アンド・コマンダー」のカラミーとブレイ...

 中巻。任務遂行中に捕虜になってしまったシムプル君とオブライエン。敵地からの必死の脱出行…と言いたいところだが、奇想天外な成り行きで笑えるシーンもちらちら。で、このあたり、オブライエン先輩は実に頼りになる。映像イメージとして、映画「マスター・アンド・コマンダー」のカラミーとブレイクニーが彷彿。年齢的にはピーターがカラミーくらいの年回りなので、ちょっとずれているけれど。疑問はオブライエンがその活躍により「大尉になった」というくだり。Sub-LieutenantからLieutenantに昇進? 要原文チェック。  それはともかく、なんとか危地を脱し、ピーター君の身の上に変化の兆しが見え、さらに海軍上がりの著者の筆がさえるシーン展開。その途中、サヴィジ艦長とファルコン副長との別れは残念。  さて、この巻で驚いたこと2点。その1。アイリッシュネットワークの緊密さ。敵であろうと味方となり、地元なら逃げ込んだ怪しい人物もすぐに発見。  その2。敵国間でも手形決済は可能。捕虜でも換金してもらえる、それもナポレオン金貨で。まあ、あのマチュリン先生も敵地のはずのパリで学術交流したし、海や大陸でドンパチやってても、ロンボーンではベネットの奥様が娘の玉の輿作戦を練っていたくらいだし。  つぎはいよいよ下巻へ。

Posted byブクログ