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夜明け前 第二部(上) 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2003/08/21 |
JAN | 9784003102442 |
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夜明け前 第二部(上)
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商品レビュー
3.1
8件のお客様レビュー
描写に力があり、臨場…
描写に力があり、臨場感があり良かった。でも少しよみにくい。
文庫OFF
メモ→ メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1847116014271791559?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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島崎藤村の後年の長編小説・夜明け前二部作の第二部 上巻です。 第一部ラストで大政奉還、王政復古が成り、これからの時代の到来に物思うところからの続きで、引き続き半蔵を中心に国家動乱のドラマが描き出される内容となっています。 第一部は幕末から明治維新までがつらつらと書かれた、ほとん...
島崎藤村の後年の長編小説・夜明け前二部作の第二部 上巻です。 第一部ラストで大政奉還、王政復古が成り、これからの時代の到来に物思うところからの続きで、引き続き半蔵を中心に国家動乱のドラマが描き出される内容となっています。 第一部は幕末から明治維新までがつらつらと書かれた、ほとんど歴史の教科書になっていました。 所々で半蔵の生き方、半蔵の周囲の出来事も書かれるのですが、半蔵は歴史の表舞台で活躍した人物ではないです。 書かれた文章のうち、体感では、というところもあるのですが、大部分はその時歴史はこう動いたという内容だったように思います。 史実に基づいているため、激動の時代で活躍した実在の人物ももちろん登場するのですが、彼らが主役の小説という書き口にはなっていないです。 歴史的事実を読むことで知る楽しみを得ることはできるのですが、小説としての楽しみには乏しかったように思えます。 第二部に入った本作では、いよいよ王政復古し、半蔵が動き出すのか、と思いきや、第一部と変わらず歴史の記載に多くを割いていたのは残念に思いました。 第二部 上巻は、黒船に乗って日本にやってきた外国人たちはどういった人々かという説明で始まり、その後、主に戊辰戦争に関連するあれこれが起こります。 過去作同様、この頃の出来事について調べながら読み進めていたので、興味深い部分はありましたが、正直なところ眠気を誘われます。 ただ、中盤、江戸開城がおきたあたりから徐々に半蔵の物語にシフトしてきたように感じました。 参勤交代の廃止から、本陣問屋が廃止し、本陣も廃止となって、半蔵達一家は困惑します。 そして文明開化で急速に西洋化を目指す政府の方針により、生活に根付いた暦を改められ、半蔵は彼の思い描いた王政復古と違うものとを感じます。 二部上巻の終盤からは、それまでと違い"半蔵の"物語となっていて、ようやく小説として楽しめる作品になってきました。 全体の4分の3まで読みましたが、ここから面白くなるところではと思いました。 引き続き下巻も読んでいこうと思います。
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