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小さな雪の町の物語 若い人の絵本

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 童心社/童心社 |
発売年月日 | 1968/02/19 |
JAN | 9784494021147 |
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小さな雪の町の物語
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
上越・高田を舞台に綴られる、杉センセイ珠玉の短編集。ありふれた街の風景が、奥行きのある豊かな物語へと変化していきます。同じ景色でも見る人によってこんなにも違うものになるのかと、ひたすらに感動。
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雪国とは無縁の生まれ・育ちなのに、この本に収められた静かな文章を読んでいると「あ。この感覚は知っている」と、わけもなく思ってしまう。懐かしく、慕わしい。 こういうものこそ、いやこういうもの「だけ」が、世界に通用するのだろう。本書を読むのは、「日本人であるということ」を、ゆっくり...
雪国とは無縁の生まれ・育ちなのに、この本に収められた静かな文章を読んでいると「あ。この感覚は知っている」と、わけもなく思ってしまう。懐かしく、慕わしい。 こういうものこそ、いやこういうもの「だけ」が、世界に通用するのだろう。本書を読むのは、「日本人であるということ」を、ゆっくりと噛み締めるようなひとときを過ごすこと。そんなふうに思える一冊。(2018.5.20読了)
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ふとしたきっかけで読んだ、著者の「遠い山脈」という小品がとても印象的で心に静かな清涼感をもたらしてくれたので、もっと他に読みたくなって購入した本。ひとびとの生活に根ざしていて、でも生々しい泥臭さは極力控え目にして、あたたかで優しい、自然と人間の関わりを物語として紡いでくれる…それ...
ふとしたきっかけで読んだ、著者の「遠い山脈」という小品がとても印象的で心に静かな清涼感をもたらしてくれたので、もっと他に読みたくなって購入した本。ひとびとの生活に根ざしていて、でも生々しい泥臭さは極力控え目にして、あたたかで優しい、自然と人間の関わりを物語として紡いでくれる…それが、著者の最大の魅力ではないかと思う。 この本は、タイトルの通り、雪深い小さな町や村が舞台となった15の短編からなっている。主人公は、少年だったり少女だったり、老女だったり青年だったりする。それぞれの目線で描かれる、いろいろな「雪」とその雪にまつわる「ひと」のお話。プロローグに記された、「この町は、自分にもっともふさわしい衣装として、冬という季節をえらんだ。」という表現が実にしっくりくる。 いちばん好きなのは、「ゆず」という物語だ。雪の降る夜に、道案内をしてあげた少女におとずれたささやかなプレゼント。ゆずの香りがふわっとページからたちのぼる気がした。あとは、杉の柱に耳を寄せて、山の木々の言葉を伝え聞く「雪の音」という作品も好きだ。夜更けにふっと目が覚めて、しぃんとした廊下に立って、どっしりとした柱に頬と耳をくっつける子どもの姿が目に浮かぶようだ。そして、なぜだかは分からないけれども、その感覚、を、自分も知っているような気がする。きっと、幼い時には自分にもそういうことがあったのではないかと思う、忘れているだけで。 絵本、というほど絵は満載ではないけれど、挿絵も美しい。鉛筆で描かれているので、線の濃淡や太さ細さ、かすれ具合等が、素朴で安心できる仕上がりに。
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