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永遠の夫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/11/01 |
JAN | 9784102010075 |
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永遠の夫
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商品レビュー
3.7
27件のお客様レビュー
『永遠の夫』は何をしでかすかわからない深層心理の混沌を描くという、ドストエフスキー得意の心理描写が冴えわたった作品です。ドストエフスキー入門としては少々厳しいものがありますが、ドストエフスキーにはまり出した方にはぜひおすすめしたい作品です。 小説の分量も中編小説ということでドスト...
『永遠の夫』は何をしでかすかわからない深層心理の混沌を描くという、ドストエフスキー得意の心理描写が冴えわたった作品です。ドストエフスキー入門としては少々厳しいものがありますが、ドストエフスキーにはまり出した方にはぜひおすすめしたい作品です。 小説の分量も中編小説ということでドストエフスキーにしてはお手軽なページ数になっています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あまり知名度がある作品ではないし、300ページ程度なので正直そんなに期待せずに読んだけど、想像以上に面白かった! タイトルからして、優しくて柔順な夫の話とかなのかな?と思ったら、夫のトルソーツキーはなかなかにぶっとんだ性格してるし、寝取り男のヴェリチャーニノフもモテるのか過去に女を妊娠させたまま放り出してきたりとなかなかのクズな上に精神も不安定そう。 そして男同士の愛憎模様がすごかった。 そんな話だと思わなかった。 キスしたり殺そうとしたりっていう男同士の激重感情。 友人だ愛してるといいながら憎んだり衝動的に殺そうとしたりそれを許したり…。 とにかく可愛そうだったのが娘のリーザ。 母が亡くなり、父からは怒鳴られたり雑な扱いをうけて、結局は他人の家で亡くなる。 育ての父にも見捨てられ、実の父をそうと知ることもなくただ悲しみの中で亡くなったのはあまりにも不憫だった。 この件だけでもヴェリチャーニノフはトルソーツキーのこと一生許しちゃだめだろ…とも思うけど、ヴェリチャーニノフもそこそこのクズだからなぁ…。 最後はなるほど『永遠の夫』だなぁと思ったし、切り傷が残ってる手を出して「ぼくがこの手をさし出してるんですから。あたなただって、ちゃんと握ってくれたっていいじゃないですか」と震えてつぶやく場面もよかった。 これは『白痴』のあとに書かれたらしいけど、『白痴』のふたりの関係性にも少し似てる気がした。 ドストエフスキーは男同士の激重感情好きだったのかな…?
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妻に浮気されたトルソーツキーとその浮気相手のヴェリチャーニノフの奇妙な関係を描いた物語。トルソーツキーは浮気ひとつできず、妻にしがみついているしか能のない『永遠の夫』。彼の哀れな姿はいっそ笑いを誘う程。しかし時折見せる熱っぽい、狂的な姿にはドキリとさせられる。それほど長い作品では...
妻に浮気されたトルソーツキーとその浮気相手のヴェリチャーニノフの奇妙な関係を描いた物語。トルソーツキーは浮気ひとつできず、妻にしがみついているしか能のない『永遠の夫』。彼の哀れな姿はいっそ笑いを誘う程。しかし時折見せる熱っぽい、狂的な姿にはドキリとさせられる。それほど長い作品ではないけれど、描かれる人物の熱量はさすがドストエフスキー、圧倒されました。
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