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永遠の夫
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永遠の夫

フョードル・ドストエフスキー(著者), 千種堅(著者)

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永遠の夫

693

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2006/11/01
JAN 9784102010075

永遠の夫

¥693

商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2025/12/30

不倫相手であるヴェリチャーニノフとその子供を酷く扱う父(実際は養父か)トルソーツキイとの邂逅から物語は進むが、互いの弱みは踏み込んで追求するに至らない。ただ夫であること以外能のない男(実際のあらすじはまた違うが)のとおり、トルソーツキイは気付けば妻を見つけ夫として、一見取っ替え引...

不倫相手であるヴェリチャーニノフとその子供を酷く扱う父(実際は養父か)トルソーツキイとの邂逅から物語は進むが、互いの弱みは踏み込んで追求するに至らない。ただ夫であること以外能のない男(実際のあらすじはまた違うが)のとおり、トルソーツキイは気付けば妻を見つけ夫として、一見取っ替え引っ替えしているように思えるが、ただただ細君の添え物としてその役目を果たすのみ。ヴェリチャーニノフに復讐を望むかのように話は進むが一向に清算されず。ヴェリチャーニノフも実の娘の葬式に参列せずほうぼうで飲んだくれているトルソーツキイに殺意を抱くも不倫への罪悪感などあり清算しきれず。二度も家に泊めたりなど読んでるこちらも煮え切らない、滑稽な展開が続く。 バフチンのポリフォニーはモノローグ形式で進むものと対置されるが、語り手であるヴェリチャーニノフの語りで進むのとは別に他の語り手が同じ水準で話を進め、それに対してまた語り手に主導権が移るというような、まさに多声性を実感した。とはいえ作者の声との関係までは見えず。

Posted by ブクログ

2025/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解説にあったけど、『永遠の夫』には、万年夫や、浮気もできずにずっと夫でしかいられない人というニュアンスがあるらしい。妻に、尻に敷かれて浮気されまくる『永遠の夫』のトルソツキーには気の毒だけど、これも違うしあわせの形なのかと思ってみたり…。 前情報無しに読んだのでラブストーリーかと思ったら、全く違う泥沼の話だった。まず、ヴェリチャーリノフ視点で話が進むから、違和感は覚えたけどトルソツキーが主人公だというのに気づかなかった。 あと、ドストエフスキーは燃え上がるような「愛」をよく書くなと読んでて思った。少し前までは嫌っていたのにいきなり好きになったり(例えば、中盤で2人が謎にキスする部分とか)、会ったばかりなのに好意が芽生えたりする描写が多いと感じる。この、波のような表現が好き。これも面白かった。

Posted by ブクログ

2024/12/16

本作は、ドストエフスキーが、五大長編の『白痴』と『悪霊』の間に書いたもの。解説には、その当時は電報を打つ金も無く、ズボンを質に入れるほど困窮しており、金策のために書き上げたとのこと。『賭博者』同様に追い詰められて書いた本作も、なかなか面白かったです。 あらすじは、ヴェリチャーニ...

本作は、ドストエフスキーが、五大長編の『白痴』と『悪霊』の間に書いたもの。解説には、その当時は電報を打つ金も無く、ズボンを質に入れるほど困窮しており、金策のために書き上げたとのこと。『賭博者』同様に追い詰められて書いた本作も、なかなか面白かったです。 あらすじは、ヴェリチャーニノフが、自分が憂鬱な理由に気付いたとき、丸い帽子に喪章をつけた男のことを思い出した。その男は、しげしげと奇妙な目を向けてきますが、いつどこかでその容貌に接したか思い出せません。そんなイライラしたすれ違いが幾度もあった深夜、その男が家に直接訪ねてきました。 その男はなんと、9年前にT市で親しかったトルソーツキーだったのです。ヴェリチャーニノフは当時、彼の妻ナターリアと不倫関係にあったため、彼の突然の訪問に驚きつつ訪問の真意を探ります。彼が言うには、妻が亡くなり、娘リーザを連れていることを聞かされます。その娘を見たヴェリチャーニノフは、ナターリアと交わした会話を思い出し、ある確信を得ますが……。 ヴェリチャーニノフは、トルソーツキーのことを「永遠の夫」と揶揄していますが、要するに妻に不貞を働かれてしまう夫のことです。しかも、トルソーツキーはまったく意に介していないかのようです。それは、語り手のヴェリチャーニノフが前面に出過ぎていて、主役であるはずのトルソーツキーの内面が多く語られないせいなんですけどね。それは、読み進めるとヴェリチャーニノフが危険な目にあったことや、特にラストのトルソーツキーの言葉で多くは誤解だとわかります。 そんな中々腹の底を見せないトルソーツキーが、後半の6人姉妹が出てくる場面でのダメ人間ぷりがなんか面白かったです。ドストエフスキーが好きな人にはおすすめです。

Posted by ブクログ

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