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雪明かり 講談社文庫
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雪明かり 講談社文庫

藤沢周平(著者)

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雪明かり 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 1979/02/01
JAN 9784061315396

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商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2021/12/22

頁を繰り初めて始めてしばらく、以前に読んだことがあるなと思い出したが本は閉じなかった。 やはり藤沢周平さんの作品は引き込まれる。 もちろん読書には読むたびに新しく得るところがあるということはよく聞くのですが、新しい発見でなく、以前も感じ取ったと同じ感動を得ることができるというのが...

頁を繰り初めて始めてしばらく、以前に読んだことがあるなと思い出したが本は閉じなかった。 やはり藤沢周平さんの作品は引き込まれる。 もちろん読書には読むたびに新しく得るところがあるということはよく聞くのですが、新しい発見でなく、以前も感じ取ったと同じ感動を得ることができるというのが藤沢周平作品の素晴らしさだと思いますね。 病に伏せる義理の妹を救い出し、彼女と後の人生を共にする決意をする表題作「雪明かり」、好きだなあ。

Posted by ブクログ

2016/11/18

娘たちを捨てた父親が最後に娘たちのための一太刀が感動を呼ぶ「入墨」。とあるところでの武家の妻女との出会いから救うための算段をする町人・浅次郎と武士・塚本伊織の物語「穴熊」は爽やかさと、割り切れなさがそこはかとない叙情を感じる。従姉との心の絆が微笑ましく、色っぽさを感じさせる「恐喝...

娘たちを捨てた父親が最後に娘たちのための一太刀が感動を呼ぶ「入墨」。とあるところでの武家の妻女との出会いから救うための算段をする町人・浅次郎と武士・塚本伊織の物語「穴熊」は爽やかさと、割り切れなさがそこはかとない叙情を感じる。従姉との心の絆が微笑ましく、色っぽさを感じさせる「恐喝」など。「冤罪」は道すがら会う女性に魅かれ、その父親の冤罪を追う源次郎。「暁のひかり」は病気から立ち上がろうとする小娘に会う都度優しい心になるやくざの市蔵。「遠方より来る」は招かざる客が押し掛けてきた何とも言えない滑稽な状況が可笑しい。主人公の人の良さが見事に描かれている。 表題作は血の繋がらない義妹との心の通い合いと、新しい世界へ跳ぶ決断のときを見事に描き出している。どれも登場する人物、特に女性たちの描きが秀逸で、魅力的。そしてそこはかとなく哀しい無常感が美しい。

Posted by ブクログ

2013/09/23

1970年代に書かれた短篇を収録したもの。個々の作品はいいのだが、武士を主人公としたものと、町人の世界を描いたものとが混在しており、やや雑多な印象が残る。しいて、共通項を探すならば、人生の哀切さだろうか。もっとも、これは藤沢周平の作品全般に言えそうなこと1なのだが。なお、篇中では...

1970年代に書かれた短篇を収録したもの。個々の作品はいいのだが、武士を主人公としたものと、町人の世界を描いたものとが混在しており、やや雑多な印象が残る。しいて、共通項を探すならば、人生の哀切さだろうか。もっとも、これは藤沢周平の作品全般に言えそうなこと1なのだが。なお、篇中では、やはり表題作の「雪明かり」が、読後感に優れている。

Posted by ブクログ

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