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ハラスのいた日々 増補版 文春文庫
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ハラスのいた日々 増補版 文春文庫

中野孝次(著者)

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ハラスのいた日々 増補版 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 1990/04/10
JAN 9784167523015

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商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

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2024/02/25

30年ぶりに再読。自分が作者に近い年齢になったからか、より共感する部分が多く感じる。 文中、ハラスを探す折り込みチラシに作者の住所や電話番号が書いてあるのは当然だが、それをそのまま出版物に載せてしまうところが時代だなぁと感じる。中野孝次さんが、まだご健在であったならば手紙を送りた...

30年ぶりに再読。自分が作者に近い年齢になったからか、より共感する部分が多く感じる。 文中、ハラスを探す折り込みチラシに作者の住所や電話番号が書いてあるのは当然だが、それをそのまま出版物に載せてしまうところが時代だなぁと感じる。中野孝次さんが、まだご健在であったならば手紙を送りたかった。

Posted by ブクログ

2019/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

志賀高原でマイナス20度のなか、ハラスが失踪してしまった事件の描写に胸が締めつけられる。 ハラスが冬山に飛び出して行ってしまった理由を作者が推測して書いているのだが、そこには『ハラスの行動を冷静に分析している、愛情の眼差しをもった飼い主の姿』が浮かび上がってくるからだ。 言葉は通じないけれど、犬とたしかに気持ちが伝わっているな、と思う瞬間は犬と暮らしている者にとってはとても身近なものだと思う。その、以心伝心の瞬間を楽しく心温まるシーンだけでなく、ハラスが雪原に飛び出していったまま行方がわからなくなってしまったという悔恨と焦りと緊張のシーンでも、我がことのように追体験してしまい、涙が止まらなかった。 犬と人間の不変の愛とつながりを描く本作は、犬を飼ったことのある人にとっての『(飼い犬)のいた日々』であり、いつの時代でも人の心を動かす作品なのだろうと思う。

Posted by ブクログ

2012/12/06

子供のいない夫婦の下にやってきた、1匹の柴犬。それがハラス。 小さな仔犬が成犬になり、やがてその命を終えるまで、家族として過ごした13年間を綴ります。 近所の老犬との触れ合い、友達のじゃれ合い、失踪事件、じっと帰りを待つ姿、そして…別れの時。ハラスは家族であり、いかに夫婦にとっ...

子供のいない夫婦の下にやってきた、1匹の柴犬。それがハラス。 小さな仔犬が成犬になり、やがてその命を終えるまで、家族として過ごした13年間を綴ります。 近所の老犬との触れ合い、友達のじゃれ合い、失踪事件、じっと帰りを待つ姿、そして…別れの時。ハラスは家族であり、いかに夫婦にとってかけがえのない存在であるかをひしひしと感じます。 犬を飼ったことがある人なら、その子を思い出す。そして今飼っている人なら、思わずその子の側に行って触れたくなる、温かくも切ない本でした。 実際に読んだのは単行本ですが、文庫版はその後の話も入っているようです。

Posted by ブクログ

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