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雲霧仁左衛門(前編) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2003/06/01 |
JAN | 9784101156125 |
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雲霧仁左衛門(前編)
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雲霧仁左衛門(前編)
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商品レビュー
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八代将軍吉村の治世、江戸で、ひとりの殺傷もなく、大金を盗みだす雲霧仁左衛門。 火付盗賊改方の探索を逃れ、今度の舞台は名古屋の豪商松屋吉兵衛へ。 雲霧一味を追いかけて、火盗改方が名古屋へと迫ってくる。
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前半だるくて読む気がせず後半からスリリングで取り憑かれたように読んでしまうというこのギャップはなんだろ。 まあとにかく古い。テレビドラマを意識したであろう説明の際に登場人物のものらしきセリフを多用するのがダサいし、ドラマが常に偶然から始まるのも昭和ですか?(そうだが)って感じだし...
前半だるくて読む気がせず後半からスリリングで取り憑かれたように読んでしまうというこのギャップはなんだろ。 まあとにかく古い。テレビドラマを意識したであろう説明の際に登場人物のものらしきセリフを多用するのがダサいし、ドラマが常に偶然から始まるのも昭和ですか?(そうだが)って感じだし、警察側の成果が泥棒側のミスからしか生まれないのも現代の様々な作品で作られた一種のプロフェッショナルである「怪盗」像からかけ離れていてかっこ悪い。 盗賊の首魁がもと武士という設定も、なんだよ結局権威主義かよサムライカッコイーかよって思っちゃう。 ただし後半読んでいくと魅力的な陰影が出てきて、衰えてゆく初老男と時代に呑まれつつある古い生き方と肥大してガバナンスが効かなくなった組織の落日の話なんだなーという、なんというか晩秋の寂しさが物語りの通奏低音であることに気付かされる。昔日の栄光はそこここで見え隠れするのだけど、緩んでしまった絆とかきちんとケアできなかった女とか、結局首魁がきちんとしてないから起きるミスなんだよね。 結末は爽快感のない陰惨なものになると予想。
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(上下巻、全編の感想です) ▼大盗賊・雲霧仁左衛門一味と、火付盗賊改方一党の、バチバチの対決です(火付け盗賊改は、鬼平ではない。鬼平より数十年以前の話)。これが大変に面白かった。正直に言うと、池波正太郎さんの代表作はほぼ読んできてるんですが、「これ第一位なのでは?」というくらいの...
(上下巻、全編の感想です) ▼大盗賊・雲霧仁左衛門一味と、火付盗賊改方一党の、バチバチの対決です(火付け盗賊改は、鬼平ではない。鬼平より数十年以前の話)。これが大変に面白かった。正直に言うと、池波正太郎さんの代表作はほぼ読んできてるんですが、「これ第一位なのでは?」というくらいの徹夜本でした。ただ・・・・惜しむらくは。 ▼描き方は、なんだかんだとありますが、雲霧仁左衛門という親分のことを非常にカッコよくスーパーに描いているんです。そして、前半戦の終わりでは、「おおっ、雲霧仁左衛門、絶体絶命?!」と思わせておいて、素敵な機転で大逆転。圧倒的勝利とは言えないまでも、「雲霧一党、判定勝ち」くらいのカタルシスなんです。 ところが、もう、圧倒的に面白かったのに、ラストが・・・。 ▼ラストも、「雲霧仁左衛門、大ピンチ!これをどう切り抜ける!?」というところに追い詰めておいてですね。そのまんま、雲霧一党が大敗北、捕まって終わっちゃうんですよ。かろうじて偶然もあって、親分の仁左衛門だけは逃げ切った。けれども他は一網打尽。これぁもう、仁左衛門もグループとして再起するのに10年かかるんぢゃないか・・・という感じで。 ▼正直、「えっ・・・・これで終わるの?!」という衝撃でした・・・。いまひとつ、楽しく留飲が下がらない・・・。うーん。
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