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失敗の本質 日本軍の組織論的研究 中公文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/中央公論新社 |
発売年月日 | 1991/08/09 |
JAN | 9784122018334 |
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失敗の本質
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陸軍の白兵銃剣主義、海軍の艦隊決戦主義という日露戦争の成功体験から制度や技術や武器が相互補完的に強化されすぎ、新しい環境に直面した時、変革を起こせず失敗した。つまり、日本軍の自己変革能力の欠如が失敗の本質があったという内容。 その通りだが、現代の誰でも陥いる失敗であると理解すべ...
陸軍の白兵銃剣主義、海軍の艦隊決戦主義という日露戦争の成功体験から制度や技術や武器が相互補完的に強化されすぎ、新しい環境に直面した時、変革を起こせず失敗した。つまり、日本軍の自己変革能力の欠如が失敗の本質があったという内容。 その通りだが、現代の誰でも陥いる失敗であると理解すべき。敵や未来を完全に見通す事は不可能で、集めた情報の中で最善と思う策をとった結果陥る失敗。 これを避ける為にはリーダーは自律的価値判断ができる人、つまり損得ではなく責任をとれる人をリーダーに選ぶ事。 メンバーも自らの仕事にプライドを持って自律的に働く事、というドラッカーの言葉につながる。
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大東亜戦争における日本軍は、環境の変化に合わせて自らの戦略や組織を主体的に変革することができなかった。日清・日露戦争での「白兵銃剣主義」「艦隊決戦主義」の成功体験が、大東亜戦争の際の日本軍の環境適応を妨げていた。第一次世界大戦を最前線で経験していないのも大きい。 また、戦略策定は...
大東亜戦争における日本軍は、環境の変化に合わせて自らの戦略や組織を主体的に変革することができなかった。日清・日露戦争での「白兵銃剣主義」「艦隊決戦主義」の成功体験が、大東亜戦争の際の日本軍の環境適応を妨げていた。第一次世界大戦を最前線で経験していないのも大きい。 また、戦略策定は戦略的合理性ではなく組織内の人間関係の融和の結果の妥協の産物としてなされていた。勝利のために合理的な戦略を立てるシステムを構築しているアメリカ軍に敗北するのも当然と言える。
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この本を知らなかった自分が恥ずかしいくらいの名著だった。 日本軍が大東亜戦争中に犯した6件の戦闘上の大失敗を分析し、組織としていかに未熟だったかをつまびらかにする。ノモンハン事件、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島、インパール作戦、レイテ海戦、そして沖縄戦。それぞれ名前は知っていた...
この本を知らなかった自分が恥ずかしいくらいの名著だった。 日本軍が大東亜戦争中に犯した6件の戦闘上の大失敗を分析し、組織としていかに未熟だったかをつまびらかにする。ノモンハン事件、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島、インパール作戦、レイテ海戦、そして沖縄戦。それぞれ名前は知っていたが、展開を俯瞰したことはなく、よく掴むことができた。 特にインパール作戦やガダルカナル作戦はひどい作戦の代名詞のように扱われすぎていて、まじめに振り返る気にもならない人も少なくないのではないか。けれど、そのひどい作戦が実行された背景を知れば知るほどに、数千、数万の命こそ懸かっていないにせよ、同じような展開で物事が進んでいく事例はいまも身近にある気がしてならなかった。 それだけで申し分ないのに、さらに問題は組織や戦略自体に内在されていたこと、加えてそれが今日の日本の組織にも改善されないまま引き継がれていることまで指摘する。慧眼というほかない。 昭和59年に書かれた本だという。当時は戦後40年目を迎えようとしていたころ。それからさらに40年がたった。80年前の事象について書かれた本なのに、いま日本の各所にあるさまざまな組織がどのように運営されているかが気になって仕方ない。その時間を飛び越えた感覚が面白くもあり、心配でもある。 自分も組織に属する一人として、失敗の道をひた走っていないか、少なくともコンティンジェンシー・プランはあるか、声を上げやすい雰囲気が維持できているかなど、この本で学んだことには気を配っていきたい。
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