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橋のない川(第2部) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2003/03/01 |
JAN | 9784101137032 |
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橋のない川(第2部)
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橋のない川(第2部)
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
橋のない向こう川の向こう側は、違う国や違う部落という解釈を(一)でしていた。 しかし妹山や背山の離された話を聞くと、現世とあの世という見方もある。 エタの手は夜蛇のように冷たい噂。不幸者は不幸者としか幸せになれないのかと、堂々巡りを考える。 読むほどに、噛むほどに、解釈の広が...
橋のない向こう川の向こう側は、違う国や違う部落という解釈を(一)でしていた。 しかし妹山や背山の離された話を聞くと、現世とあの世という見方もある。 エタの手は夜蛇のように冷たい噂。不幸者は不幸者としか幸せになれないのかと、堂々巡りを考える。 読むほどに、噛むほどに、解釈の広がるタイトルであり、色んな意味を持たせてくれる住井すゑさん。ささやかな幸せが、好きだ。
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徳川幕府が作った身分制度、士農工商エタ非人。エタは生まれた時からエタ。大きくなってニカワをたくか、靴を作るか、まちの便所くみをするしかない者。村から出た者は、みなうまれ故郷をかくそうとする。住井すゑ「橋のない川(二)」、昭39.12刊行、541頁。誠太郎は大坂へ丁稚奉公に。孝二は高等小学校に進学。明4年「解放令」が出てから43年、エタに対する差別は変わらず。明治天皇大葬の夜、杉本まちえから手を握られた孝二は、まちえの好意とずっと思い続けていたが、エタの手が夜温いか冷たいか知りたかったからだと知る。
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誠太郎が大阪へ丁稚奉公に出て、孝二は高等小学校へ進学する。小森からは貞夫も高等科へ進んでいた。時々無力感を感じる2人だが、勉強は良くできる。エッタであることを面と向かって言うものはほとんどいないが、先生やクラスメイトの偏見は以前よりひどい。差別はおかしい、と分かっていても、自分はそうでなくてよかったとしか考えられない。そしてそれを見透かしていると思うから先生だってエッタが怖い。偏見に浸かっていると正しい判断ができない。 誠太郎が大阪で仕入れた情報が当時の社会を示していて、役に立つ。
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