雨の山吹 新潮文庫

山本周五郎(著者)

• 内容紹介: 内容:暗がりの乙松.喧嘩主従.彩虹.恋の伝七郎.山茶花帖.半之助祝言.雨の山吹.いしが奢る.花咲かぬリラの話.四年間
• 販売会社／発売会社: 新潮社/新潮社
• 発売年月日: 1982/10/01
• JAN: 9784101134413

商品レビュー

2023/07/09

「山茶花帖」がよかったです。
八重に、人は1人で生きているのではない、って気づかせてくれるところで、ぼくも、ハッとしました。
自分の不幸を印籠のように振りかざして、周りと自分は違うのだと思う傲慢さが、自分にもあるような気がしました。
八重のように、見る景色はなかなか変わらないけど、でも、色々なことに感謝して生きることの大切さを改めて教えてもらえました。

2022/04/08

青空文庫で「四年間」のみ読んだ。
戦時中後の時代を背景としたとある男女の話で、死を宣告された男の鬱屈とした感情の描写が良かった。

2020/01/19

昭和10年代〜戦後に発表された短編を集めたもの。
『花咲かぬリラの話』『四年間』以外は時代小説。
個人的には表題作の『雨の山吹』よりも恋愛物の『山茶花帖』や『いしが奢る』、『彩虹』が好きです。
『半之助祝言』や『喧嘩主従』は主人公に特徴のあるタイプなので好き嫌いがハッキリしそう。