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「坊っちゃん」の時代(文庫版)(第五部)
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「坊っちゃん」の時代(文庫版)(第五部)
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商品レビュー
4.5
9件のお客様レビュー
明治の文壇史をざっくりと掴んでから読みましたが、登場人物たちを繋ぐ糸の結び方が本当に見事で、ひたすら感心、興奮しながら読みました。 感傷的になり過ぎず、悠大な時の流れの一片という描き方、それでいて登場人物への静かで温かい眼差しが心地よく、架空のテーマ曲さえ聞こえてくるような、素晴...
明治の文壇史をざっくりと掴んでから読みましたが、登場人物たちを繋ぐ糸の結び方が本当に見事で、ひたすら感心、興奮しながら読みました。 感傷的になり過ぎず、悠大な時の流れの一片という描き方、それでいて登場人物への静かで温かい眼差しが心地よく、架空のテーマ曲さえ聞こえてくるような、素晴らしい作品でした。 以前は絵が苦手で手を付けなかったのですが、自分の中でこの作品を味わえるしかるべき時期が来たのだと思います。感謝です。
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最終巻は漱石で締め=「坊ちゃん」の時代だからね。岩波文庫『漱石日記』を読んだ記憶がよみがえる。しかし、こうして漫画という媒体で修善寺大患を見ると一層迫力が増す。大逆事件の被告は処刑されて死んでゆく。漱石も啄木も死にゆき、明治は終焉を迎えた。養老氏の解説は難しかったが、日本人の軽さ...
最終巻は漱石で締め=「坊ちゃん」の時代だからね。岩波文庫『漱石日記』を読んだ記憶がよみがえる。しかし、こうして漫画という媒体で修善寺大患を見ると一層迫力が増す。大逆事件の被告は処刑されて死んでゆく。漱石も啄木も死にゆき、明治は終焉を迎えた。養老氏の解説は難しかったが、日本人の軽さと書かれていることに、維新から明治(富国強兵)、そして昭和の大戦と敗戦後の復興は、良くも悪くも日本人の「軽さ」に負うところが大きかったのではないかと感じた。
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もし『坊ちゃん』の時代に生まれていたら、私はどういう生き方をしていたんだろう。そんなことを思いながら、ふと気づく。それは、とりもなおさず、戦後の民主主義と平和の日本(その歴史はとても短い)に生まれたのはほんの偶然にすぎない私が、いま、どう生きたらいいのか、という自問でもあるのだと...
もし『坊ちゃん』の時代に生まれていたら、私はどういう生き方をしていたんだろう。そんなことを思いながら、ふと気づく。それは、とりもなおさず、戦後の民主主義と平和の日本(その歴史はとても短い)に生まれたのはほんの偶然にすぎない私が、いま、どう生きたらいいのか、という自問でもあるのだと。
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