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高橋是清自伝(下) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1976/08/10 |
JAN | 9784122003613 |
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高橋是清自伝(下)
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高橋是清自伝(下)
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8件のお客様レビュー
下巻も期待を裏切らず面白かったです。下巻のクライマックスはなんといっても日露戦争の必要資金を日本がどうファイナンスしたかです。この話はNHKの「坂の上の雲」でも少しだけ描写されていましたが、当時日銀副総裁だった高橋是清氏がいかに欧米諸国で資金調達をしたかが本書ではリアルに描かれて...
下巻も期待を裏切らず面白かったです。下巻のクライマックスはなんといっても日露戦争の必要資金を日本がどうファイナンスしたかです。この話はNHKの「坂の上の雲」でも少しだけ描写されていましたが、当時日銀副総裁だった高橋是清氏がいかに欧米諸国で資金調達をしたかが本書ではリアルに描かれています。何よりもすごいのはかなり機密事項に属すると思われる日本政府とのやりとりを、惜しげもなく記述していることです。確かに本の出版は昭和初期なので時間は経過しているのですが、当時の首相が何を考えていたか、他の閣僚はどう思っていたか、などをズバズバ記述していて、今よりもある意味おおらかな所を感じました。 本書にも記載されているように、ニューヨークのクーンロエプ商会のシフ氏が、(ロンドンにて)高橋是清と初対面であったにもかかわらず、翌日には起債を引き受けてくれます。この背後にはシフ氏の同胞のユダヤ人がロシアで迫害されていることがあり、日本がロシア政府に大きなダメージを与えれば状況が改善されるのではないか、との思惑があったとされています。金融業者であってもやはり人間、こういった人間くさいことが戦争の帰結を決める重要な要素になったというのが一番印象的でした。 また高橋是清氏の国際交渉力はすごい。外国人に対してここまで英語で主張できかつ相手を説得できるような人材がこの時代にいたことを誇りに思うべきでしょう。こういう人材が今の日本にももっと必要だと思いました。
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彼の全ての行動は「目的」が明確であり、物事の判断「基準」がブレることはなく、相手が誰であろうと絶対に「空気で譲る」ことはない。 そしてかつ、常に彼の主張には根拠が明確で、相手への配慮が行き届いているので、強く出られた相手も納得せざるを得ず、そして虜になるのである。 現代人のダブル...
彼の全ての行動は「目的」が明確であり、物事の判断「基準」がブレることはなく、相手が誰であろうと絶対に「空気で譲る」ことはない。 そしてかつ、常に彼の主張には根拠が明確で、相手への配慮が行き届いているので、強く出られた相手も納得せざるを得ず、そして虜になるのである。 現代人のダブルスタンダードまみれの生き方と対比をすれば、それが痛いほど身に染み、反省を促される。 彼の青年時代のヤンチャな姿にも、その心には常に一貫性がある。損得で物事を考えた形跡が全くない。 善よりも筋を大切にし、正しさより必要のために生きた、そんな本当の意味でカッコいい男である。 そして彼の心の中には常に日本があった。 現代の政治家、いや日本国民全員に読んで欲しい。
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江戸から明治に生きた、本当に波瀾万丈の人生。昔の人は人使い(上も下も)が上手だね。 日銀の総裁騒動に際には、国際社会からどう見られるかという観点から意見を述べているのが印象的。 (抜き書きメモ) 臨終の間際に侍する心得(生きる執着を指摘し、安らかに成仏できるよう) 大蔵省で整理...
江戸から明治に生きた、本当に波瀾万丈の人生。昔の人は人使い(上も下も)が上手だね。 日銀の総裁騒動に際には、国際社会からどう見られるかという観点から意見を述べているのが印象的。 (抜き書きメモ) 臨終の間際に侍する心得(生きる執着を指摘し、安らかに成仏できるよう) 大蔵省で整理節約により得た剰余金は後年度において使用できるようにした。 余剰人員を集めて農商務省に新たな課を設置したが、上に立つ者次第で非常に能率を上げた。
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