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燃えつきた地図 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2002/11/01 |
| JAN | 9784101121147 |
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燃えつきた地図
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商品レビュー
3.9
62件のお客様レビュー
完成度の高い作品です…
完成度の高い作品です。エンタメのファン、純文学のファン問わずおすすめの一作です。
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安部公房再読三作目。結局は何が何で、何がどうしたのか、さっぱり分からないままで終わってしまった。最近よく言われる伏線回収なんていうことばをあざ笑うかのようだ。夫が失踪した妻とその捜索を依頼された探偵、この二人を中心に話は展開する。どうして妻は探偵に対してそうも心を許しているのか。...
安部公房再読三作目。結局は何が何で、何がどうしたのか、さっぱり分からないままで終わってしまった。最近よく言われる伏線回収なんていうことばをあざ笑うかのようだ。夫が失踪した妻とその捜索を依頼された探偵、この二人を中心に話は展開する。どうして妻は探偵に対してそうも心を許しているのか。妻の弟はいったい何者でなぜ死ななければならなかったのか。夫の会社の部下はなぜ嘘をついたのか。いやそれはすべて嘘だったのか、どこかまでは真実だったのか。そして彼はなぜ自殺をしたのか。いや本当に死んだのか。傷ついた探偵が妻の部屋に入り、くぼみのできたベッドに転がり込む。その後、いったい何が起こったのか。何日も眠ってしまったのか。そこからの20ページほどの語り手はいったい誰か。探偵か、失踪した夫か。実は記憶喪失で、自分を見失ってしまっていたのか。妻に見つけ出してもらおうとしていたのか。しかし最後にはそこからも逃げようとする。やはり逃げ出したのか。「落とし物には違いないが、まさか自分を落としたなどとは、夢にも思うまい。いや、もしかすると、ぼくが自分を落としたのではなく、ぼくが自分に落とされたのではなかろうか。」電話ボックスの中にあった大便は何か。誰が我慢できなくなってそんなところに出してしまったのか。ああ、何がどうなってどうしたというのか。最後まで、分かったことは一つもない。分からないことばかりが山積みである。伏線は回収されない。すべては解放されたままだ。50年以上前に書かれていると思うが、意外と車で来たからとビールを飲まなかったりしている。警察との間にトラブルがあると困るからだそうだが。しかし、タバコはあちこちでしきりに吸っている。
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安部公房は失踪が好き。『砂の女』や『他人の顔』とともに、失踪三部作と言われている。 短篇「カーブの向う」が1966年、それを発展させた本長篇が67年。確かに、一気に書き上げた感がある。 冒頭はハードボイルドものを思わせる。三島由紀夫は、本作品の会話の巧さをほめたらしいが、安部公房...
安部公房は失踪が好き。『砂の女』や『他人の顔』とともに、失踪三部作と言われている。 短篇「カーブの向う」が1966年、それを発展させた本長篇が67年。確かに、一気に書き上げた感がある。 冒頭はハードボイルドものを思わせる。三島由紀夫は、本作品の会話の巧さをほめたらしいが、安部公房のほかの作品から言うと、会話の冴えはイマイチのように感じられる。 バックは高度経済成長期の昭和の風景。観念的にその時代に浸るには格好の作品かもしれない。
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