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高熱隧道 新潮文庫
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高熱隧道 新潮文庫

吉村昭(著者)

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高熱隧道 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2010/07/01
JAN 9784101117034

高熱隧道

¥330

商品レビュー

4.4

199件のお客様レビュー

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2010/05/28

 昭和11年に着工し…

 昭和11年に着工した黒部第3ダムの隧道工事を描くノンフィクション。摂氏150度もの岩盤を掘り進める工事は過酷を極める。自然に立ち向かう人間たちが、いとも簡単に命を落としていく。国策として進められ、300余人の犠牲を強いられた工事など、今では考えられない。

文庫OFF

2010/05/28

私の読書歴の中で最も…

私の読書歴の中で最も衝撃を受けた本の一つ。吉村昭という作家にはまったきっかけの本でもあります。黒部ダムは今でこそ観光地としてその名勝が有名ですが、その完成まで、何百人もの人名が失われた。自然の驚異に挑んだ無謀なる人間達の執念。淡々とした筆致が不気味でもあり、読後の感動もまた割り切...

私の読書歴の中で最も衝撃を受けた本の一つ。吉村昭という作家にはまったきっかけの本でもあります。黒部ダムは今でこそ観光地としてその名勝が有名ですが、その完成まで、何百人もの人名が失われた。自然の驚異に挑んだ無謀なる人間達の執念。淡々とした筆致が不気味でもあり、読後の感動もまた割り切れなさが残る・・・

文庫OFF

2025/11/23

圧倒的な読みごたえと面白さ、学びにあふれていた。 どこまでが真実なのかはわからない。緻密な取材による確かな骨組みと、その上に乗る人間ドラマ。 あとがきで登場人物は架空だと語られていた。恐らくそう大差ないやり取りは実際あっただろうし、真面目で極めつくす性分や帰属意識など日本人として...

圧倒的な読みごたえと面白さ、学びにあふれていた。 どこまでが真実なのかはわからない。緻密な取材による確かな骨組みと、その上に乗る人間ドラマ。 あとがきで登場人物は架空だと語られていた。恐らくそう大差ないやり取りは実際あっただろうし、真面目で極めつくす性分や帰属意識など日本人として共感できる部分も多い。 厳しく圧倒的な自然への挑戦。泡雪崩ホウナダレという言葉を初めて知った。人間がどうにかできるレベルではない。それでも立ち向かう人々の描写に心を打たれる。 日々上昇を続ける温度の不気味さの表現も素晴らしい。絶望感が重くのしかかってくる。 それでも諦めることなく試行錯誤を繰り返す姿勢に感銘を受けた。 多数の犠牲者が出てしまった。戦争もそうだけどご先祖さまが礎となり守ってくれた日本を、我々もつないでいく責任がある。日々の暮らしで意識することはあまりないけど、ふとした時に思い出すきっかけになればいい。 ところで、文庫本の巻頭に地図が折りたたまれていて参考にしながら読むのに役立ちありがたかった。 が、一番重要なエリアが折り返し部分に当たっていて見づらく残念すぎる。

Posted by ブクログ