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共犯者 新潮文庫
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共犯者 新潮文庫

松本清張(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 1994/11/01
JAN 9784101109466

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商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2010/05/28

表題を含んで10編…

表題を含んで10編の短編集(昭和28年~36年・清張44歳~52歳までの9年間の作品集)。文壇デビューから円熟期へ向けて、ベストセラー作家の階段を一歩一歩上り詰めて行く過程で、名作長編「点と線」「目の壁」「ゼロの焦点」「波の塔」「砂の器」などの作品の執筆を縫っての作品である。「...

表題を含んで10編の短編集(昭和28年~36年・清張44歳~52歳までの9年間の作品集)。文壇デビューから円熟期へ向けて、ベストセラー作家の階段を一歩一歩上り詰めて行く過程で、名作長編「点と線」「目の壁」「ゼロの焦点」「波の塔」「砂の器」などの作品の執筆を縫っての作品である。「共犯者」: 強奪した現金を資金として事業に成功した犯罪者の疑心暗鬼からやがて自滅か訪れる。「潜在光景」: 何度も映像化された短編。野村芳太郎監督の映画が原作に忠実で、鳥肌が立つほど恐ろしい。「剥製」「恐喝者」なども面白く読める。ど

文庫OFF

2026/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2026/09 レベルの高い短編集! 松本清張の良さって特に短編に現れてるなと最近思うようになってきた。オススメの短編集です。 以下オチ多少触れてます。 「共犯者」 銀行強盗をした共犯が裏切るんじゃないかと不安になる男性の話。あまりに疑いすぎて仲介者に嵌められるという何ともなオチ。 「恐喝者」 脱獄した男性が工事現場で働くも、過去の自分を知る女性を脅迫。ラストは転落し、自業自得エンド。 「愛と空白の共謀」 好き!かっこいい女! 夫は愛人といるときに死んだことに気が付いたのに、彼女の決意に共感し「わたし別の車で帰るわ」かっこよすぎる。 「発作」 色々重なってイライラし通しの男。眠気でゆらゆらする男を襲ってエンド。終わり方おもろすぎて声出して笑った。 「青春の彷徨」 麻雀やってる人たちが心中しようとする男女の話をするとこから始まる。その話も面白いし、現在に話が戻って劣等感オチでまた麻雀始めるのも爽やかでいい。一番好き。 「点」 嘘つきな元スパイの話。終わり方が情景浮かぶ一文で好きだった。 「潜在光景」 愛人の息子から殺意を感じた男性の話。オチまでセットで面白い。 「剥製」 こういう話、どうやって思いつくんだろう。 剥製と笛吹きの写真は想像すると気味が悪かったし、数年経って彼を思い出したときの主人公の心情が「人間」って感じで良かった。 「典雅の姉弟」 そっちが犯人か!って感じ。 サラッとしていて読みやすく、トリックも少し凝っていて好きでした。 「距離の女囚」 過去の夫について手記を書いている女囚。なぜそんなにその男がいいんだ?と二人の男性両方に対して感じたけど、父に抑圧されてきたから世間一般的な自由で穏やかな幸せに疎い女性だったのかもしれない。

Posted by ブクログ

2026/02/04

最近BSでドラマ「共犯者」を見た。主演は賀来千香子。2006年製作の再放送で、賀来千香子が成功した外食チェーンの社長という設定で、しかし隠された過去があり・・・というもの。さっそうとした社長の姿と、”共犯者”の影におびえる、と2面の姿がとても美しくて見惚れてしまった。今から20年...

最近BSでドラマ「共犯者」を見た。主演は賀来千香子。2006年製作の再放送で、賀来千香子が成功した外食チェーンの社長という設定で、しかし隠された過去があり・・・というもの。さっそうとした社長の姿と、”共犯者”の影におびえる、と2面の姿がとても美しくて見惚れてしまった。今から20年前ということで共演の真帆しぶき、室井滋も若くて素敵だった。調べると映画化や何度もドラマ化されていて、しかも設定は男のようだ。ということで原作を読んでみた。 初出は「週刊読売」1956年11月18日号。 主人公は内堀彦介。15年間食器具のメーカーの専属販売員として全国を回り働いていたが、そう金はたまっていない。ある日漆器具の販売員として同じく外交員(セールスマン)として働く町田と出会う。そして町田の発案で銀行を襲い、銀行の奥に住んでいる支店長を脅しうまく金をせしめる。せしめた金は約500万。お互い今宵限りということで別の道を歩む。そして5年で内堀は家具店を開き成功する。が成功すると町田にゆすられるのではないか、という思いにかられる。その疑心暗鬼が導く破滅。 原作は2006年のドラマに比べるとあっさりしている。男女も逆になっているが、かつての悪事が共犯者によってあばかれ強請られるのでは? という疑心暗鬼に陥る心理はドラマでよく描かれていた。この物語の核が映像制作者の創作意欲をかきたてるのか。 解説にこの原作の執筆話がのっていた。松本清張は昭和21年の夏、三男が生まれ生活の苦しさから”行商の真似”をしたことがあり、それは箒の仲買だった。その外回りで奈良の宿に泊まった時、向いの宿にはヤミ成金らしき者が芸者を揚げて遊んでいた。ひるがえって自分の同室には箸の外交員が泊まっていた。この時ほど世阿弥の『鋳掛松』の話の心境に親近感を持ったことはなかった。・・鋳掛は穴の開いた鍋などをふさぐ仕事。これではいつまでたっても金持ちにはならない。貧富の差を目の前にみて、絶望感は人生の呪詛となる」と自伝「半生の記」に書いているそうだ。・・この一夜のできごとからこの、刺すような短編が生まれるのか。 全部で10の短編集。初出は昭和28年から昭和36年のもの。設定は戦後すこし経った日本の貧しい時代だが、人間心理はいまも変わらないかも、という作品群。 「共犯者」(週刊読売1956.11.18号) 「恐喝者」(オール読物1954.9月号) 「愛と空白の共謀」(女性自身1958.12.12日号) 「発作」(新潮 1957.9月号) 「青春の彷徨」(週刊朝日別冊・時代小説傑作集6、1953年) 「点」(中央公論1958.1月号) 「潜在光景」(婦人公論1961.4月号) 「剝製」(中央公論文芸特集号1959.1月号) 「典雅な姉弟」(婦人公論1961.5月号) 「距離の女囚」(オール読物1954.3月号) 1980.5.25発行 2008.1.30第59刷改版 2012.11.10第64刷 図書館 放送は、BS日テレ 2026.1.17(土)19:00~ サスペンス名作選 松本清張スペシャル「共犯者・女性社長の抱える心の闇」

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