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「孫子」の読み方
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「孫子」の読み方

山本七平(著者)

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「孫子」の読み方

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社/日本経済新聞出版社
発売年月日 2005/08/03
JAN 9784532193027

「孫子」の読み方

¥110

商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2024/05/27

孫子の解説書の中では、決して読みやすくはない。1986年に出版されたものをのちに文庫化したものであり、いま読んでも何のことかわからない事例もある。 さらには、著者は、天野鎮雄氏の紹介する「原孫子」が孫武のオリジナルに近く、現存する「孫子」は後世に書き出されたものが多いと解釈して...

孫子の解説書の中では、決して読みやすくはない。1986年に出版されたものをのちに文庫化したものであり、いま読んでも何のことかわからない事例もある。 さらには、著者は、天野鎮雄氏の紹介する「原孫子」が孫武のオリジナルに近く、現存する「孫子」は後世に書き出されたものが多いと解釈して、「原孫子」を種本としつつ、時折「孫子」を織り交ぜて解説している。「原孫子」を引用しているのに、「孫子」の解説をしているところがあるなど、編集がお粗末な感じ。 例えば、(始)計篇の五事七計は「原孫子」では四計しかないのに、「兵衆、孰れか強き」「士卒、孰れか錬いたる」「賞罰、孰れか明らかなる」を引用せずに七計を解説している。 このように編集がお粗末ではあるけど、それを差し引いても、読み応えがある。それは、著者の戦争体験に基づく解説が随所にあり、時に会社経営に置き換えた解説もあり、何度読み返しても、新たな発見がある。 若い頃に買った本だけど、いまだに読み返すと、こんなことが書いてあったのかと驚く。

Posted by ブクログ

2023/07/04

フィリピンの戦場にいた山本氏が、神田の古本屋で再び手に取った「孫子」の内容に、文字通り脳天を叩かれるような衝撃を受けたとある。 日本軍が先勝の必須の要件としていた、愛国心も、滅私奉公も必勝の信念もそこにはなかった。 孫子は、部下に対して、超人的な自発的努力や能力の発揮、度外れた勤...

フィリピンの戦場にいた山本氏が、神田の古本屋で再び手に取った「孫子」の内容に、文字通り脳天を叩かれるような衝撃を受けたとある。 日本軍が先勝の必須の要件としていた、愛国心も、滅私奉公も必勝の信念もそこにはなかった。 孫子は、部下に対して、超人的な自発的努力や能力の発揮、度外れた勤勉さえ要求していない。そんなものはあてにもしていないのである。 本書は山本氏の日本軍の戦略と比して、孫子、そして、呉子が淡々と述べられていく 気になったのは以下です。 ・武経七書をいくら読んだところで、それだけでは実戦の役に立たない。戦国時代には、兵書にくわしい秀才参謀がいて、その者の言葉に耳を傾けていた。 ・兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざる可からず。 ・「兵は詭道なり」 戦闘行為は敵をあざむく行為なり ・詭道の本質は、「能にして之を不能を示し、用にして之に不用を示し」 能力があるのに能力がないようにみせかけ、用いるのに用いないように見せかける ・勝算がないなら、絶対に戦ってはいけない ・戦争は、戦術がまずくても速やかに終結させるべきもの ・戦争にならざるを得なくなったら、一日も早く切り上げろ、決して泥沼の長期戦に持ち込んではいけない ・戦争の最上とは、全く戦闘せず、敵にも味方にも損害はなく、そっくりそのまま降伏させてしまうことである ・百戦百勝は愚。孫子も呉子も、極力戦わないことを前提としている ・守備は敵に備えるため兵力不足となる。攻撃は兵力集中であるからゆとりが生じる ・将とは、情勢をよく見て、「形」をきめるのが決断である ・歴史の教訓はあくまでも教訓であって、同じことが再現すると思ってはならないし、現状が半永久的に固定するとも思ってもならない ・迂直の計 すなわち、迂回しながら実は最も近い道を取って、要点を確保して不敗の地位に立つ ・孫子は、リアリストだから、兵というものは利がなければ、動かないことを知っている ・九変とは臨機応変という意味 ・智者の慮は必ず利害を雑う 利益と損失の両方を考えるということ、それは表裏一体となっているため ・情報収集や敵への工作は常に、あらゆる兆候に敏感でなければならない ・兵は多きを益とするに非ざるなり 人数が多いからといって有利ではない ・はじめに処女のごとし、で敵に油断をさせ、隙をみて、後に脱兎の如しで、不意に、急襲する これで敵は防ぎようがない ・十万の大軍を動かし戦闘になれば、一日千金の費えが必要となる。それなのに、情報を得るために小金を惜しんではいけない ・名君・名将が軍を動かせば必ず敵に勝ち、だれにも勝る勝利を獲得できるのは、事前に敵情を完全に知っているからである。 ・情報機関の元締めは、腹心中の腹心でなければならない 目次 序―いま、なぜ「孫子」なのか 1 計篇 的確な見通しの立て方 2 作戦篇 早期収束を心がける 3 謀攻篇 戦わずに勝て 4 形篇 敵の崩れを待つ 5 勢篇 組織力で勢いに乗れ 6 虚実篇 戦いは変幻自在に 7 軍争篇 相手の油断をさそえ 8 九変篇 臨機応変に対応する 9 行軍篇 敵情をどう探るか 10 地形篇 組織の統率に意を用いよ 11 九地篇 部下のやる気を引き出す 12 火攻篇 目的の達成は伸長に 13 用間篇 諜報活動に力を入れる ISBN:9784532193027 出版社:日本経済新聞出版社 判型:文庫 ページ数:240ページ 定価:648円(本体) 発行年月日:2005年08月01日第1刷

Posted by ブクログ

2022/08/13

今まで読んだ「孫子」の中で、一番わかりやすい。戦争と経営の違いについても言及。経営では、環境を重んじる。

Posted by ブクログ

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