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水底の光
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/01/12 |
JAN | 9784163255606 |
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水底の光
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
オススメの一冊です
水の底から仰ぎ見る光は、まぶしくて遠いもの。そして、暗闇に揺れる光は、危うく美しいもの……。中年と呼ばれる年齢になり、不倫の恋を重ねる女たち。その姿は、誇り高くて美しい。闇の中の光のように。
yoko
小池真理子らしい似たような設定の似たような話が多い。小池真理子は短篇のほうが好きなのですが、これは…。 だいたいお金持ちの男性と孤独を抱えた綺麗な女性の話。そしてほぼ不倫。小池真理子の話って男の人は社長か会社役員、実業家、そうでなければ画家や建築家、作家などで、たとえば肉体労働者...
小池真理子らしい似たような設定の似たような話が多い。小池真理子は短篇のほうが好きなのですが、これは…。 だいたいお金持ちの男性と孤独を抱えた綺麗な女性の話。そしてほぼ不倫。小池真理子の話って男の人は社長か会社役員、実業家、そうでなければ画家や建築家、作家などで、たとえば肉体労働者や非正規の人はほとんど出てこない。女性はだいたい美人で寂しさを抱えていて影があり男に言い寄られる。喪女はいません。久しぶりに読んだので忘れていたけど、思い出した。でもあまり深いこと考えずに読めるので病院の待ち時間や電車に乗るときに持ち歩くにはちょうどいいんですよね。
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“光” が描かれている6つの大人の恋愛のお話。小池真理子さんのこういう短編集は、切ないけれど、安心して、まどろむように読める。若い時よりも、歳をとってから読む方が、この味わいはわかるのではないかしら?といつも思う。 小池真理子さんの「夜の寝覚め」という短編集が大好きで、その中に...
“光” が描かれている6つの大人の恋愛のお話。小池真理子さんのこういう短編集は、切ないけれど、安心して、まどろむように読める。若い時よりも、歳をとってから読む方が、この味わいはわかるのではないかしら?といつも思う。 小池真理子さんの「夜の寝覚め」という短編集が大好きで、その中に出てくる『この世に永遠などない…』という一言で始まる一文は、生きている中で、しばしば思い出される言葉です。 今回も印象的だったフレーズを少し。 ーーーーーー 彼女は徹底した合理主義者だ。迸るような熱い、曖昧なものよりも、ひんやりと冷たい手触りの、実態のあるものを好む。 好きになることと、充実した恋愛をし、本物のセックスをするということはいつも私の中では、きれいなイコールで結ばれている。 現在立っている悲しみの淵、それでも生きて呼吸しているということ、想いを残して別れたもの同士は、必ずまたどこかで会う、ということ。 ふだん東京にいる時も、さびしさを肌にまとうようにして生きている。 心はこんなに通い合ってる。だからもう、これでいい。逝くなら逝って。少し先に逝くだけのこと。人はみな、いずれ逝く。
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