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殺しの双曲線 講談社文庫
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殺しの双曲線 講談社文庫

西村京太郎(著者)

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殺しの双曲線 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1979/05/01
JAN 9784061361355

殺しの双曲線

¥220

商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

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2024/01/04

「西村京太郎」の長篇ミステリ作品『殺しの双曲線』を読みました。 『新装版 天使の傷痕』に続き、「西村京太郎」の作品です。 -----story------------- 差出人不明で、東北の山荘への招待状が6名の男女に届けられた。 彼らは半信半疑で出かけて行く。 雪に埋もれ、幸...

「西村京太郎」の長篇ミステリ作品『殺しの双曲線』を読みました。 『新装版 天使の傷痕』に続き、「西村京太郎」の作品です。 -----story------------- 差出人不明で、東北の山荘への招待状が6名の男女に届けられた。 彼らは半信半疑で出かけて行く。 雪に埋もれ、幸福感に酔っていた彼らはやがて恐怖のどん底に突き落とされた。 殺人が発生したのだ。 しかも順々に……。 「クリスティ女史」の名作『そして誰もいなくなった』に、異色の様式で挑戦する本格推理長篇。 ----------------------- 1971年(昭和46年)に発表された作品、、、 「アガサ・クリスティ」の名作『そして誰もいなくなった』への挑戦、吹雪の山荘ものの傑作… とか、双生児の替玉トリックとクローズド・サークルを主眼とした本格推理の傑作… と呼ばれている作品なので、いつかは読みたいと思っていた一冊です。 差出人不詳の、東北の山荘・観雪荘への招待状が、六名の男女に届けられた、、、 東京在住のタイピスト「戸部京子」は、婚約者の「森口克郎」とスキーを楽しみに雪深い観雪荘を訪れた… そこで自分たちと同じように東京から招待された風俗嬢の「太地亜矢子」、サラリーマンの「矢部一郎」、犯罪学を研究している大学の研究生「五十嵐哲也」、タクシー運転手の「田島信夫」と合流した。 そして、彼らを観雪荘の主人「早川」が出迎えた… ところが、初めから暗く沈んだ顔をしていた「矢部」が内側から鍵のかかった部屋で首を吊って死んでいるのが見つかった、、、 自殺かと思われたが、壁には「かくて第一の復讐が行われた」という言葉と、奇妙なマークを描いたカードが画鋲でピン止めされていた… さらに電話線が切られ、唯一の交通手段である雪上車も何者かに破壊され、宿泊客全員のスキーが折られてしまい、深い雪に囲まれた山荘は交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。 そして、そこで巻き起こる連続殺人… 雪のために孤立した山荘で順番に殺されてゆく……。 「西村京太郎」の作品は相変わらず読みやすいですね… もちろん、作品が魅力的だということもあるし、テンポが良いので飽きさせずに一気に読ませる感じ、、、 東京で起こった連続強盗事件と、雪山の山荘で繰り広げられる連続殺人事件が並行して描かれ、どこでこの二つのエピソードが交叉するのか… 気になって次々とページを捲りました。 オープニングでいきなり「この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。」と種明かしされることによりミスリードさせられる… という展開も印象的でしたね… 面白かったです。 以下、主な登場人物です。 「戸部 京子」   「観雪荘」の招待客。鉄鋼会社に勤めるタイピスト。22歳。 「森口 克郎」   「観雪荘」の招待客。京子の婚約者。平凡なサラリーマン。25歳。 「太地 亜矢子」  ソープランドの風俗嬢。23歳。 「矢部 一郎」   「観雪荘」の招待客。サラリーマン。25,6歳。 「五十嵐 哲也」   「観雪荘」の招待客。犯罪学を研究している大学の研究生。25歳。 「田島 信夫」   「観雪荘」の招待客。タクシーの運転手。25,6歳。 「早川 謙」   「観雪荘」の主人。25,6歳。 「小柴 勝男」  セールスマン。利男の双生児の兄。25歳。 「小柴 利男」  勝男の双生児の弟。25歳。 「工藤」  警視庁捜査一課の警部。連続強盗事件の捜査主任。 「宮地」  連続強盗事件担当のベテラン刑事。 「鈴木」  連続強盗事件担当の刑事。 「沢木」  タクシー強盗殺人事件担当の若手刑事。 「西崎 純」  中央新聞社の記者。

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2023/06/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

お父さんが持ってた本で気になったので読みました。 なかなか面白い作品でした。 「この事件のトリックを明かしておきます」という前書きが書かれている本は初めてで、最初からインパクトを感じました。 人物も場所も事件の内容も全く違った2つの視点が、今後どのようにつながっていくのかが読んでいてとても楽しみでした。 昔のミステリー小説なので少々想像出来る展開もあるのですが、トリックや警察が翻弄されていく姿や、頭のキレる双子などの様子が秀逸に描かれていると思います。 最後の最後で警察が犯人を追い詰めていくシーンが好きでした。

Posted by ブクログ

2020/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリそんなに読み込んでない人間にとって、西村京太郎といえばトラベルミステリーのイメージが強く、本格ものを書いている印象はあまりなかった。 西村京太郎が乱歩賞でデビューしてることもこの解説を読むまでは知らず……。 有栖川有栖おススメという事で読んでいるんだけど、なるほど!面白い! これはめちゃくちゃ面白かった。昭和ミステリ面白いわ。 いわゆる「本格冬の時代」の前のものなんだろうか? 女性の会話文の「あたしは信じないワ」みたいな、語尾をカタカナにするような表記だとか、妙に読点の多い文体だとかに何となく古さを感じつつ読み始めたけど、進むにつれてスケールの大きさと二つの事件の関わりの様相の面白さにぐんぐん引き込まれた。 冒頭いきなり「この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです」と宣言していて、実際早々に双子が出てきて実際その通りだった。しかも、それが、伏線にもなっている。すごくフェアでめちゃくちゃ面白かった。 物語の途中から少しずつ真相を見せて、「この人が怪しい……」みたいなことを読者に明かしつつ、しかし最後までトリックを見破らせないような、すごい小説だった。 京子の手記の抜かれたところがもう少しはっきり明かされいたらなあ……。 最後の犯人と刑事のやりとりなんかは、いかにも昭和の感じがした。あのことさえなければ、しらを切りとおせた犯人の、最後の良心のようなもの……昭和的だし、サスペンスドラマ的でもある。 傑作と言われるものはなるほど面白いんだなあと思った。もっと読もう。

Posted by ブクログ

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