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田沼意次 御不審を蒙ること、身に覚えなし ミネルヴァ日本評伝選

藤田覚【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房/ミネルヴァ書房
発売年月日 2007/07/04
JAN 9784623049417

田沼意次

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商品レビュー

3

5件のお客様レビュー

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2022/12/28

田沼意次は二度失脚する 一度目は①~⑤の失政 二度目は松平定信の私怨と政治パフォーマンス ①大名政策(御手伝普請・拝借金停止) ②貸付(御用金令・貸金会所) ③新税(冥加金) ④諸物価(米切手統制・株仲間) ⑤開拓(印旛沼・蝦夷地) ※600石~57000石と急拡大で有能な臣下...

田沼意次は二度失脚する 一度目は①~⑤の失政 二度目は松平定信の私怨と政治パフォーマンス ①大名政策(御手伝普請・拝借金停止) ②貸付(御用金令・貸金会所) ③新税(冥加金) ④諸物価(米切手統制・株仲間) ⑤開拓(印旛沼・蝦夷地) ※600石~57000石と急拡大で有能な臣下不足 執政として飢饉・噴火・大水等で生活が困窮し 倹約令や諸経費削減等で庶民も武士も不満続出 失脚後は婚姻関係で田沼派になっていた幕閣も 付き合いを止めていく最後は悲しい(´・ω・`)

Posted by ブクログ

2020/10/12

日本近世史の泰斗による田沼意次の評伝。田沼意次を通して、18世紀中盤から19世紀末までの幕府財政と経済政策について詳細に述べられている。意次が権力を握ったときの一番の難題は、元禄時代以来の幕府財政問題だった。俗説では、田沼意次は積極財政を実行したかのように喧伝されているが、その実...

日本近世史の泰斗による田沼意次の評伝。田沼意次を通して、18世紀中盤から19世紀末までの幕府財政と経済政策について詳細に述べられている。意次が権力を握ったときの一番の難題は、元禄時代以来の幕府財政問題だった。俗説では、田沼意次は積極財政を実行したかのように喧伝されているが、その実態は緊縮増税財政である。意次は、享保の改革のように年貢を増やすことができないという制約の下で、幕府の利益を追求する政治を展開した。 山師跋扈の時代 田沼時代の役人たちは、幕府の支出を一銭でも減らすことを第一の仕事とし、『御益』と称して幕府の収入を一銭でも増やすことを競い合い、それで出世を遂げた。一銭でも多くの御益を上げるために、田沼時代には、民間からの興利策の採用が多く行われた。「御益」を生み出すには、さまざまな技術、知識、思いつきやひらめきが必要であり、怪しげなのを含めた「山師」と呼ばれる人々が跋扈した。かの有名な平賀源内も「山師」の一人である。(秋田藩での鉱山開発に携わっていたから、文字通り源内は山師だ)田沼「積極」財政政策と一般には見なされている印旛沼干拓工事、蝦夷地開発、大坂貸金会所の設置は山師たちの献策によるものであり、全てが尽く失敗している。 出るものは一銭でも削る-支出の切り詰め 田沼時代には多くの倹約により幕府支出削減が行われた。宝暦5年には役所別予算制度の制定、明和3年には京都から江戸に来る摂家・門跡・公家たちの接待の簡素化と朝廷予算の削減、明和8年には七カ年の倹約令により幕府から大名への助成金である拝借金の制限、天明3年には拝借金が停止されている。また国役普請の改正が行われ、大名たちは治水工事費を転嫁させられている。 入るものは一銭でも多く取るー運上・冥加 17世紀から18世紀の元禄から享保期にかけて、江戸時代の経済はそれまでの幕府・藩主導型の経済から、商人や職人が武家の需要を満たすという民間主導型の経済へと大きく転換した。民間の経済力の充実を背景に、田沼時代には、株仲間や会所設立を積極的に認められ、冥加金を徴収した。また商品経済の発達を背景に、あらゆる商品に運上金が課せられたのも田沼時代の特徴である。 このように田沼時代とは、緊縮増税の時代であり、積極財政が行われたとは言えないのが実情だ。田沼意次「積極」財政vs松平定信「緊縮」財政という二項対立は完全な虚構である。最近の研究では、享保の改革期から田沼時代、寛政の改革期と一貫した緊縮増税が行われたという見解が主流のようだ。本書は、日本近世史の泰斗による評伝だけあって内容に隙がない。同筆者による『勘定奉行の江戸時代』、『田沼時代』と本書を読めばだいたい田沼時代というものが把握できると思う。

Posted by ブクログ

2010/10/10

ハイライトは、伊達家文書の資料批判です。この資料だけで田沼が潔白であったとは断定できない、といっています。覚は冷静に田沼の足跡をみており、とぼしい資料ゆえ、断定口調をさける傾向が顕著です。 全体的に教科書的な記述で、田沼意次の核心に突撃していこうとする気迫が感じられません。その...

ハイライトは、伊達家文書の資料批判です。この資料だけで田沼が潔白であったとは断定できない、といっています。覚は冷静に田沼の足跡をみており、とぼしい資料ゆえ、断定口調をさける傾向が顕著です。 全体的に教科書的な記述で、田沼意次の核心に突撃していこうとする気迫が感じられません。そのため、読者は隔靴掻痒をおぼえます。伝記としては失敗です。ただ時代背景についてはいろいろと学べるので、田沼時代についての書物だと理解しましょう。 あとがきは爽やか。洞察力を遺憾なく発揮させ、侃々諤々を覚悟した覚の本気の評伝田沼を、そのうち読ませてもらいたく候。

Posted by ブクログ

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