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池澤夏樹の旅地図
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 世界文化社/ |
発売年月日 | 2007/03/05 |
JAN | 9784418075041 |
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商品レビュー
4.2
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池澤夏樹の旅地図 池澤氏の旅仕事をまとめた写真集+エッセイです。 池澤氏が何故常に旅人なのか?どういった経緯で物書きになられたのか?などが綴られています。 氏曰く、”私小説のようなものは書かない主義”のようですので、氏の人となりを理解するには役立ちました。 ミクロネシア、ギリシャ、ハワイイ、沖縄、フランスと居を移してきた中で、思想的な変化や氏の物した物語の背景などが語られます。 残念なことには、やはり寄せ集めの感が強く、氏の緻密に構成された説話的、神話的な小説世界が感じられないのが残念でした。 作家、池澤夏樹氏に興味がある方は必読。あまり興味の無い方は写真を捲って楽しむべしという本でした。 竹蔵
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読後のいま、記憶に新しいのは、池澤が二十代後半まで海外を訪れたことがなかったという話。 沢木耕太郎は『旅する力——深夜特急ノート』において、それまでに国境を越え海外に出ておくべき年齢を26歳に設定しているが、池澤が長らく違和感をおぼえてきた日本をはじめて去りミクロネシアへ飛んだの...
読後のいま、記憶に新しいのは、池澤が二十代後半まで海外を訪れたことがなかったという話。 沢木耕太郎は『旅する力——深夜特急ノート』において、それまでに国境を越え海外に出ておくべき年齢を26歳に設定しているが、池澤が長らく違和感をおぼえてきた日本をはじめて去りミクロネシアへ飛んだのは28歳。日本文学全集を編むくらいだから早くから国内で華々しく活躍したのちにギリシアやフランスなどの国々に活動の幅を広げていたものと想像していた。池澤の著作や、彼にまつわる記述は、読んでいくうちに意外が漏れ出してくる。取っつきにくい大晦渋かと思いきや、けっこう親しみやすい。あるいは、心のこわばりに雪解けをもたらす南風のような。 どうしたものか長いこと食わずぎらいを通してきた日々を取り返すように、その足跡を追っている。つぎは彼の小説『南の島のティオ』にいこう。題からして楽しみだ。
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著者の小説の向こう側にある、旅や移住に焦点を当てた一冊。帯広に自らのルーツを持ち、東京に住み、沖縄やギリシャに移住し、そしてあちこち旅しながら著者が考えたことは、多少長い海外暮らしをした者にとっては腑に落ちるところが多い。「よその国にいる」時の無責任な解放感とか、知らない土地は知...
著者の小説の向こう側にある、旅や移住に焦点を当てた一冊。帯広に自らのルーツを持ち、東京に住み、沖縄やギリシャに移住し、そしてあちこち旅しながら著者が考えたことは、多少長い海外暮らしをした者にとっては腑に落ちるところが多い。「よその国にいる」時の無責任な解放感とか、知らない土地は知っている土地よりよく見える、自分の楽園幻想を仮託した異郷だ、という感覚、そしてそこはかとない後ろめたさとか、これを表現する時の罪悪感とか。 国内外を問わず、国境、県境がある限り、移動した先には別の文化や別の行政の囲みの中で生まれた別の空気があり、それに育まれた人々がいるから、移動すれば一定の「侵入」が結果としてあるのは仕方ない。でもこの侵入という概念は、人間が後から地図上に引いた線を前提にしているわけで、現状、ボーダーがあるからこれを規制する法に従って移動するわけだけれど、本来は地球上のヒトの移動に過ぎない。知らないところを知りたい、見たい、と行動する時にこれに罪悪感が伴うのは、やはり移動先の土地や人々に対する敬意よりもこちら側の好奇心が勝ってしまう時。ノマドとしては、著者の言葉をかみしめ、自戒しながら”移動”したいと思う。
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