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坂部恵集(5) “日本"への視線、思考の文体
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2007/03/28 |
JAN | 9784000261708 |
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坂部恵集(5)
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『「ふれる」ことの哲学―人称的世界とその根底』(1983年、岩波書店)、『ペルソナの詩学―かたり ふるまい こころ』(1989年、1989年)、『鏡のなかの日本語―その思考の種々相』(1989年ちくまライブラリー)、『モデルニテ・バロック―現代精神史序説』(2005年、哲学書房)...
『「ふれる」ことの哲学―人称的世界とその根底』(1983年、岩波書店)、『ペルソナの詩学―かたり ふるまい こころ』(1989年、1989年)、『鏡のなかの日本語―その思考の種々相』(1989年ちくまライブラリー)、『モデルニテ・バロック―現代精神史序説』(2005年、哲学書房)の四つの著作に収録された論文・エッセイのなかで、日本文化、日本思想をテーマにしたものがまとめられています。 和辻哲郎、西田幾多郎、九鬼周造といった近代以降の日本の代表的哲学者たちはもちろんですが、北村透谷や萩原朔太郎、小林秀雄などの文学者たちの思想についても、哲学的な観点から考察がおこなわれています。また、折口信夫の名前も本巻の随所で言及されており、詩的想像力を通じて日本文化の根底にせまろうとした彼の思索に寄り添いながら、著者の議論は展開されていきます。 いずれもエッセイに近いスタイルで書かれた論考であり、おなじようなテーマに関心をいだく読者を啓発する力をもっているように感じました。全体を通じて、構造主義的な枠組みを踏まえつつ、それを突き破っていくような動性を発見しようとすることに著者の努力が向けられているように思います。また、西洋の思想史にも造詣の深い著者だけに、ボードレールの「モデルネ」や、「理性」と「知性」の相克といった西洋哲学史の大きな枠組みをつねに参照しつつ、日本文化の奥行きを測定しようとしていることが印象的でした。
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