シーア派の自画像 歴史・思想・教義

モハンマド=ホセインタバータバーイー【著】, 森本一夫【訳】

• 販売会社／発売会社: 慶應義塾大学出版会/慶應義塾大学出版会
• 発売年月日: 2007/03/30
• JAN: 9784766413366

商品レビュー

2015/12/09

あ、間違った。素晴らしい本だが、私が読みたいのはこれのスンニ派版である。出版希望。

しかしざっとみの結果、イスラム哲学者は恐ろしく明晰。イスラムの学問は西洋とあまりまじわらないのだろうか。二クラスレスチャーという多元主義の哲学者がアラブ論理から始めたっていうことが思い出される。

学問はシーア派から発達した。ヤアクーブ・クライニーの「クーフィー」十分なものという書物がシーア派世界では最も権威が高く、最も著名なハディース。

シーア派が多数派スンニ派から分離した理由。
聖預言者の死後に遺体が埋葬されないうちから、葬儀の準備に忙しかったまさにその時、スンニ派となる人々が急いでカリフを決めたから。

アリー(彼に平安あれ)
聖預言者(神よ彼を祝福し彼に平穏を与え給え)

聖預言者の埋葬を済ませたあとに抗議したが、「これこそムスリムにとって当を得たことであった」という返答しか得ることができなかった
ーーlこれが分離の理由。

学問的なものと霊的なものとを問わず、あらゆる問題はアリーのみの指導を仰ぐのが正しいと考える。