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猪苗代マジック 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/11/09 |
JAN | 9784167717032 |
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前は鼻について好きになれなかったサトルのキャラを受け入れられるようになり、サクサク読むことができた。ラストはもう少し後日譚があるほうが好きです。
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二階堂氏の本は初めて読んだのですが、最初はなぜか文が読みにくかったです。読んでいくうちに慣れて、長編ですがすらすらとページを捲ることができました。最後意外な人が犯人でこれにはやられました。というか、犯人を言い当ててそれで終わりなので、動機とか犯行に至った経緯とかの描写がまるで無く...
二階堂氏の本は初めて読んだのですが、最初はなぜか文が読みにくかったです。読んでいくうちに慣れて、長編ですがすらすらとページを捲ることができました。最後意外な人が犯人でこれにはやられました。というか、犯人を言い当ててそれで終わりなので、動機とか犯行に至った経緯とかの描写がまるで無く消化不良です。そもそもその犯人が犯行を肯定も否定もする前に話が終わってしまいます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あたしにとっては、初の水乃サトルシリーズ。 で、1作しか読んでないのにこんなこと言うのはあれですが…このシリーズ、他のシリーズに比べて、登場人物が棒読みじゃない? や、本に対して「棒読み」っていうのもヘンだけど。 台詞のリズムが単調というか、一問一答の台詞が多いというか…。 推理小説としては、バリバリ本格路線。 密室トリックも犯人も、解答編(?)を待たずともわかってしまうところが微妙だけれど(てか、ヒントが多すぎる。伏線が伏してないというか…。 あ、でも、それより何より、探偵役が途中でわかったことをしゃべりすぎ!)、でも、正統派。 あたしは何事も「王道」とか、「正統派」を好むので、驚きがないわりに、けっこうおもしろかったです。 唯一気に入らないのは、由加理の存在。 この人、いらなくない? 探偵に同行者がいるっていうのはお決まりのパターンだけれど、みんな、それなりに事件の記述役とか、探偵のサポートに徹するとか、犯人に狙われるとか、はたまた、勝手に動いて事件を大きくしちゃうとか…、いろいろな役割を担って登場してる。 なのに、この人、何もしなさすぎ。 シリーズをずっと読んでいる人にとっては由加理がいるのが普通になっているのかもしれないけど、でもなぁ…。 推理小説って、書かれていることに、足りないこともなく、余計なこともなく…っていうのが美しいのだと思うのです。 すべてが意味をもってクライマックスにつながっている…というか。 たんなるヒロインだったら、いなくてよくない? <警告:ここから先は、まだ本を読んでいない人は読むべからず> さて、で、なんだか余計なことをたくさん書いたけど、本題はここからです。 この本を読んで改めて考えさせられたこと。 もともと、小説における台詞は、すごくステレオタイプ的に、男性的な、あるいは女性的な話し方をしている、という批判はあるのだけれど、推理小説においてはそれが必要条件の1つになってるかも…って思うのです。 というのは、推理小説では、性別が犯人を推理するための重要な指針になりえるから。 この本の叙述トリックだって、そういう前提がなければ成り立たないものなわけで。 で、改めて考えてみると、推理小説に限らず、小説ってマンガと違って、文字のみでストーリーが進行するから、誰が言った台詞かは、その台詞まわしから判断できる特徴(性別とか、関係性とか)で判断することが、結構多い。 同時に、台詞から、登場人物像を推測していくことも、やっぱり多い。 こういう本を読むと、あたしたちは意外に、台詞に踊らされてるんだなぁと実感。(だって、あたしも、3番目の事件が起こるまでは、てっきり、犯人の片方は、副署長だと思ってたもん) そして、つくづく、ジェンダーに毒されてるなぁ…と思う今日この頃。
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