プロフェッショナルな修理

足立紀尚【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社/中央公論新社
• 発売年月日: 2007/03/24
• JAN: 9784120038181

商品レビュー

2024/03/17

ピアノ、スーツケース、京の職人技、など８つのテーマで「修理」のプロフェッショナルを取材した本。修理の行程がかなり細かく書かれており(一部、企業秘密で非公開あり)、鮮やかな職人技が伺える。

「新品を作るより技術も手間も必要」といった言葉が何度も出てくる。そのため新品よりも費用は高くつく場合もある。同時に「何度も修理して使い続けたい」という、モノに対する理屈抜きの人の感情がそこにある。

その市場自体が狭くなっていく中で、逆に修理の需要が広がるものもあれば、市場とのバランスが崩れて消えてしまうものも。フロッピーディスクの話題が出てきたので「何年前の本だ？」と思ったら2007年の本だった。伝統工芸的なもの、大量生産ができないものなどは普遍性があるが、パソコンと周辺機器は栄枯盛衰の激しさが際立っていることを再認識させられる。

2012/03/02

ピアノ、自動車、PCは、実際に作業を見たことがあるので、よくわかった。
PCのクリーニングという埃を取る作業が一番大変そうだ。
修理という仕事の情報を細かく集めてあるのがよかった。

元は雑誌の原稿のようなので、情報収集and/or収集した情報の提供が不十分だと感じました。
修理の対象となる商品、修理の道具に関する一次情報源の一覧があまりないのは残念です。

2011/04/07

スーツケースやノートpc、バイクなど、プロによる修理の過程でなされる工夫が具体的にいろいろ記されいて大変面白い。