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貧困の光景
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貧困の光景

曽野綾子【著】

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貧困の光景

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2007/01/18
JAN 9784103114178

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商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

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2024/09/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

「私は道徳的に貧困を描くことだけは避けることにしよう。それは却って無礼なことのような気がするからである。しかしとにかく眼前に見せつけられた貧困を書かないということも、私の作家としての本能に反するように思うのである」 冒頭の言葉の通り、著者が世界の極貧国を駆け巡る中で、全身に浴びる貧困の光景を淡々と著している。 「『貧困とは、その日、食べるものがない状態』を言う。したがって日本には世界的なレベルで言うと一人も貧困な人がいない」のだそうだ。 貧困とは社会的、継続的なもので、地域も社会も解決の方法を持たない。平和、尊厳、自由、平等といった観念は無いに等しく、道徳は意味をなさない。外界からの支援は中抜きされ、最も困窮する人には届かない。そういう世界で、生きるために盗みをする人を私たちは否定できるだろうか。 読んでいると、個人にできることなど何一つないような虚無感に苛まれる。著者もまた虚無感を抱えながら、支援の手を決して止めない。 そんな著者は、「格差社会の増大」が日本のジャーナリズムによりクローズアップされることを、ややシニカルに捉えているようだ。巻末の「荒野が否応なく人間を創り、人間の発見につながるという一方の真実と、潤沢がしばしば人間性を腐敗させ、崩壊させるという皮肉に、私もまた正直なところ、いまだにうまく適応できないでいる」という一文がそのことを表している。 淡々とした文体の中に時折見える著者の人間味が、読後の余韻となって残る。 言いようのない虚無感とともに、日本に生まれた私たちはとても恵まれているのだと再認識する。そして、この国に(たとえ相対的なものであったとしても)「格差」があるならば、私たちはそれをどうにかできる筈なのではと考えさせられる。

Posted by ブクログ

2021/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 貧困とは、その日、食べるものがない状態を言う。空腹と飢餓とは全く違う。飢餓を救うには、寝るか乞食をするか盗むかしかない。子供の人権という発想は浮いた言葉である。ずしんと心に響くエッセイです。曽野綾子「貧困の光景」、2007.1発行。

Posted by ブクログ

2012/12/04

筆者がいう貧困の定義とは、「その日、食べるものがない状態」だそうだ。 この点では、日本ではおそらく一人も当てはまらないだろう。 人は自分が見たことや、聞いたことないことは、想像できない。 いくらアフリカが貧しい、援助をしなくてはいけないと知識では知っていても、中々その実情を想像...

筆者がいう貧困の定義とは、「その日、食べるものがない状態」だそうだ。 この点では、日本ではおそらく一人も当てはまらないだろう。 人は自分が見たことや、聞いたことないことは、想像できない。 いくらアフリカが貧しい、援助をしなくてはいけないと知識では知っていても、中々その実情を想像することは難しい。 本書など貧困に関する本を読んで、世界の貧困の姿を知ってほしい。 いかに自分が、日本が恵まれているか、分かるだろう。

Posted by ブクログ