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食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む 光文社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
発売年月日 | 2007/01/20 |
JAN | 9784334033873 |
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食べる西洋美術史
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商品レビュー
3.6
14件のお客様レビュー
感想 食べることの意味を考える。西洋の歴史観自然観で食事を分解再構築する。より自然との調和を目指す東洋ではどのように考えるのか。考察を進めたい。
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「食べること」「食べもの」の西洋美術(一部、日本と中国)における表象を、古代から現代まで詳細に語る。 キリスト教を基調に、食べる、生きる、死ぬ、を聖と俗、善と悪を反転させつつ、論じる手腕はみごとだ。 引用作品が白黒で見にくいものが多かったのが少し残念。
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人間の家族は、もともと食べ物を分け合ってともに食べるという人類特有の行為から形成された。食事は単に生存の手段であるだけではない。日々の食事は家族団欒の場でありコミュニケーションの場。そもそも食物とは、粗野な自然を加工して人の口に合わせたものであり、自然の征服という側面をもっている...
人間の家族は、もともと食べ物を分け合ってともに食べるという人類特有の行為から形成された。食事は単に生存の手段であるだけではない。日々の食事は家族団欒の場でありコミュニケーションの場。そもそも食物とは、粗野な自然を加工して人の口に合わせたものであり、自然の征服という側面をもっている。食べ物を描いた絵画は、自然が切り取られて人に提供されているような快感を観者に与えたのである。食物と絵画にはともに、生や現世を肯定しつつ、自然を克服して人の手に入れられるようにしたものという共通点があり、それ故に食物を描いた絵画が多い。食事こそコミュニケーションの最大の手段であり、宗教と芸術につながる文化。その意味において、食事と美術、さらに宗教は一直線につながる。
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