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「書ける人」になるブログ文章教室 SB新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ソフトバンククリエイティブ/ソフトバンククリエイティブ |
発売年月日 | 2006/11/28 |
JAN | 9784797337938 |
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商品レビュー
3.3
17件のお客様レビュー
ブログなどネット上のツールのおかげで、素人でも不特定多数の人に作品を披露することができるようになりました。 しかし軽々しく考えて夜郎自大になってはいけなくて、やはりプロと素人の間には大きな差があると思うべきでしょう。 アマゾンカスタマーレビューで本書を「スノッブ」と書いてい...
ブログなどネット上のツールのおかげで、素人でも不特定多数の人に作品を披露することができるようになりました。 しかし軽々しく考えて夜郎自大になってはいけなくて、やはりプロと素人の間には大きな差があると思うべきでしょう。 アマゾンカスタマーレビューで本書を「スノッブ」と書いている方がおられました。 確かに、文化に関する色々な言及があります。ウィキペディアを見ると、著者は色々と多才で博学な方のようです。それだけの背景があるからこそ、プロとして継続した活動ができるのでしょう。 本書は2006年11月28日初版発行。 私は発売直後に購入し、読んだようです。 当時は私にも夢というか野望がありました。 それから10年後。 偶然本の山の中から本書を発見し、再読したわけです。 今の私には野望もなくなり、恬淡と枯れています。 その間にアメーバブックスも解散していたようです。 当時からネットやブログや本を廻る環境も大きく変化しています。 私は今後も恬淡とブログを書き続けます。 本書を読んだことでほんの少しだけ、ブログの文体に関して意識的になるでしょう。 本書にいいフレーズがありました。 「連帯を求めて孤立を恐れず」 (追記) 共謀罪が成立して日本国憲法が改悪されると、言論の自由はなくなるでしょうね。少なくとも私のブログは弾圧対象。まさか生きている間に軍国主義が復活するとは。恐ろしい時代になったものです。 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170606/p1
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「ブログ文章教室」となっているが、もっと幅広く「文章」というものの本質について深い考察をしている。著者は作家なので文学について見識が深いのは納得なのだが、そこにITやウェブの分野での経験も加わることによって独特の文章読本となっている。というよりも、インターネット上での書き込みが...
「ブログ文章教室」となっているが、もっと幅広く「文章」というものの本質について深い考察をしている。著者は作家なので文学について見識が深いのは納得なのだが、そこにITやウェブの分野での経験も加わることによって独特の文章読本となっている。というよりも、インターネット上での書き込みが一般化して現在では、むしろこうした視点での「書き方講座」のほうが普通なのかもしれない。 鉛筆で書こうがキーボードで打ち込もうが文章の本質は変わらない。ただ「書く」という行為を一つの「運動」としてみた場合、やはり筆記具をクルクル回しながら考えるのとパソコン画面を見ながらのそれでは頭の動き方も異なる。そうなれば文面に現れてくる思想の色合いもズレてくることは容易に想像できるだろう。しかし著者はそれでも文章、というよりもっと広く「自己表現」というものの原点を論じる。このへんが「初心者のブログ教室」的な類似本にはない特徴。自分の思想をどう表現するか。ここまで踏み込んだ文章教室は著名な文豪が書くものでも稀ではないだろうか。 「オレは機械が苦手だから」とか「変色した古本なんて読みにくいから」という理由によって、貴重な情報を逃していることはないだろうか。自分に必要な情報はどこに潜んでいるかわからない。デジタルだろうとアナログだろうと、それは表現の一手段にすぎないのである。それは文章も絵画も音楽も映画も彫刻も表現の一手段であることと同様なのだ。あらゆるものに分化した現状で物事の本質に迫るには、こうした手段の垣根を取り払うことが必須ではないかと思う。 キモは「表現」というもの一般についての考察だが、ブログの発展史やブログ本の出版を手がけた著者の経験の記述も興味深い。
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文章教室とあるので、いわゆるハウツー本、文章の書き方みたいな内容を想像すると、少し当てが外れてしまうだろう。まして、ブログに特化したような「書き方のノウハウ」をまとめたものではない。 私もそうだが、ブログを始めるとき、誰もが気軽に始めたと思う。その分、プロが書く新聞や小説の...
文章教室とあるので、いわゆるハウツー本、文章の書き方みたいな内容を想像すると、少し当てが外れてしまうだろう。まして、ブログに特化したような「書き方のノウハウ」をまとめたものではない。 私もそうだが、ブログを始めるとき、誰もが気軽に始めたと思う。その分、プロが書く新聞や小説の文章と比べると、世間からカンタンな文章と思われているフシもある。しかし、筆者の山川氏は、そういう立場ではない。小説のよさは認めながらも、ブログの文章の可能性、時代が生み出した必然性のようなものを強く信じている。 これは、彼がブログ本を出版する編集者としての一面をもっていることを、忘れるわけにはいかない。一般の人よりは、思い入れが強いのも当然と言える。そして、彼のような存在が、多くのブログを書いている人たちに心強いことだろう。 さて、この本を読み終わって、私は「書ける人」に近づいたのだろうか。こればかりは短期的に見ても仕方ない。これからの書きぶりを見て判断してもらうしかないが、一つ言えることは、ブログを書く心構えが少し変わったかなということだ。 相変わらず気軽に書くことに変わりはないが、私の大切な表現の手段として、これからも大切にしていきたい。そして、自分の本音が出せる場所でありたいと思う。 そういう意味で、この本を読んで、私は「書ける人」に一歩近づいた気がするのである。
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