物語で読み解くファイナンス入門

森平爽一郎【著】

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社/日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2007/03/22
• JAN: 9784532352493

商品レビュー

2013/05/30

ファイナンス理論の副読本、と位置付けるととても面白い本だと思います。
この本だけでファイナンス理論を体系だって理解できるわけではなりませんが、そもそもそうした目的で書かれた本ではないので。
ファイナンス理論の考え方が、金融機関の現場や学問の場だけで使われるものではなく、普段の生活でも実は使われていることがわかると思います。
つまりは「分散投資」「現在価値」「リスクとリターン」です。
こうしたことを知ることで、「うまい話には裏がある」ということを知ることができるだけでも、騙されにくくなる、という効能があります。
「自己啓発書」などに「根拠なく」書かれている法則の多くは、ファイナンス理論で根拠付けすることが可能だ、ということを知ることもできると思います。

仕事でファイナンス理論を使う必要のない人はこの本で十分。
また、入門書を読んでなんとなくわかったけど具体的なイメージがわかない、という人は特にお薦めします。

社会的責任投資（SRI）やマイクロファイナンスといった今に至ってもホットな話題も取り上げています。
個人的には「生命保険の売買」に興味を持ちました。

＜目次＞
まえがき
第１章　ポートフォリオ理論とは
第２章　時は金なり
第３章　リスクとリターンの話
第４章　証券化－－紙切れに価値を吹きこむ

2011/10/31

ファイナンスの重要な概念をエピソードを紹介して、理解を助けるというのが売りの本です。逆に言えば、ファイナンス自体の理論づけは大変弱いように感じました。さらりと算数して終わりです。
とっかかりとして一冊目には良いかもしれませんが、少し発展的な内容が欲しいときに選ぶ本ではないです。

2011/08/29

デリバティブ入門がおもしろかったから購入・拝読。

信用は金なりということを忘れてはならない。金は
増えていくということを忘れてはいけない。。
子をうむ豚を殺すものは千代の後までもその子孫の
豚を殺したことになる。

だよね。