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バール、コーヒー、イタリア人 グローバル化もなんのその 光文社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
発売年月日 | 2007/03/15 |
JAN | 9784334033965 |
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バール、コーヒー、イタリア人
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イタリア・バールマン協会 アンジェロ広報部長のことばが印象的。 「僕はね、バールマンというのは、とてつもなく大切な仕事じゃないかと思ってるんです。客の立場になってみれば、バールというのは、街の入り口、覗き窓ですよ。どんな街なのかな、ということを知るための要所なんですよ。つまり、...
イタリア・バールマン協会 アンジェロ広報部長のことばが印象的。 「僕はね、バールマンというのは、とてつもなく大切な仕事じゃないかと思ってるんです。客の立場になってみれば、バールというのは、街の入り口、覗き窓ですよ。どんな街なのかな、ということを知るための要所なんですよ。つまり、たまたま立ち寄った一軒のバールで、街の印象はがらりと変わってしまう。そうじゃないですか」 「店が人を惹きつける力は、結局、バールマンと言う人間にあるんです。その観察力、目と目で交わす会話、そこから生まれる小さな信頼関係です。それがなければ、僕らは、カフェを入れるだけのただのマシーンと変わりありません。日に何百杯もエスプレッソを淹れて、注文通りのカクテルを作り、その間に皿とカップを洗う。こんな重労働はないですからね。客が自分を信頼して通ってくれるという張り合いが、この仕事の本当の面白さでもあるんです」 店づくりは、まちづくり、なんだよなぁ。やっぱり。
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◆バール(BAR) はどんな場所かというと、じつはなんともいえない。字のとおり酒を提供するバーかと思いきや、コーヒーやパニーニを提供するカフェやコーヒーハウスともいえるし、生活必需品を提供するコンビニでもある。なにより、その地域の人はもちろん観光客も集まる情報の拠点(本書の言葉を...
◆バール(BAR) はどんな場所かというと、じつはなんともいえない。字のとおり酒を提供するバーかと思いきや、コーヒーやパニーニを提供するカフェやコーヒーハウスともいえるし、生活必需品を提供するコンビニでもある。なにより、その地域の人はもちろん観光客も集まる情報の拠点(本書の言葉を借りれば、”共同体への入り口”)。そこにいるバールマン(バリスタ)は、コーヒーやお酒に関する知識を備えたスペシャリストというだけではなく、共同体の入り口を守る番人というべきかもしれない。 ◆他方で、バールをモデルにしたスターバックス(おそらく、ドトールも)との違いも明らかになる。それは、徹底してマニュアルと画一化を嫌うイタリアの気風だ。その地域にはその地域のメニューがあるし、客が気まぐれに注文したものも出来る限り対応する。一般には「全国どこでも同じ品質」で「素早く提供される」ことは便利なことだけれど、イタリアはそれを徹底して拒否する。この点でバールは「グローバル化」とは異なる信念に根付いているし、バールをモデルにしたこれらのチェーン店とバールは大きく違うのだと思う。なんとも面白い。 ◆それにしても、イタリアではチルコロなどの社会的な活動が活発なのに、どうしてフェアトレードは下火なのか。気になる。
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読みやすい。パラパラとイタリア行の飛行機で読み終わった。 フェアトレードに全く興味が無かったけど、知らないふりして安い商品を買うのってやっぱ悪いことだよな… 実情を知りつつも商品化して利益がっぽりのメーカーにお勤めの方の心中を聞いてみたい。
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