アメリカの政教分離 植民地時代から今日まで

エドウィン・S.ガウスタッド【著】, 大西直樹【訳】

• 販売会社／発売会社: みすず書房/みすず書房
• 発売年月日: 2007/04/20
• JAN: 9784622072935

商品レビュー

2021/06/25

日本の社会一般で理解されている政教分離と、本書で説明されているアメリカの政教分離とは相当な乖離がある。

2012/02/26

教会と国家を融合させようとする理念はぴゅーりたにズムが税金で支える教会として栄えていたニューイングランドで、かなり実現に近いところまでいった。ピューリタンも他の宗教への門戸を閉ざすために州が力を尽くしていた。彼らもアメリカにヨーロッパ型の教会と国家の連合を作り出すことを願っていた。

モルモン教の信仰でアメリカにとって一番の衝撃だったのは、一夫多妻制。創設者のJスミスは暗殺された。1847年、モルモン教徒は最後の脱出を試み、ユタのソルトレーク渓谷に向かった。しかし1850年、連邦政府によってユタ準州が作られたことで、合衆国がモルモン教徒を忘れようとはしていないことが明らかになった。

アーミッシュは独自の職業高校を維持しようとしたが、州のカリキュラムや健康と安全についての規準に沿うのはまれだった。そのためアーミッシュは何度も罰金や収監をうけ、州と衝突した。