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響きと怒り(下) 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2007/01/18 |
JAN | 9784003232354 |
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響きと怒り(下)
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジェイソンが語り手の第三章が一番わけがわからんかった。 一章、二章より読みやすいと思ったら全然違った。 どういう状況なのか理解しずらい。 全部読み終わってから思い返すと、いちいち皮肉って考えてるからわかりにくかったのかも。 最後にヤケになってるところでちょっと好きになれた。 第四章は意外とあっさりしてた。 泣き止まないベンジーに「ディルシーがここにおるよ」って頭を撫でながら話しかけてるところは、ディルシーの優しさを感じて好き。 付録で、ベンジーが最終的には施設に入っちゃうのがせつなかった。 読むのはかなり大変だったけど、面白かった!
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津村の読み直し世界文学の1冊。ほとんどが情景描写と会話である。太字の箇所も上巻ほど多くない。100年前のことなので、黒人が使用人となっているというパターン化として描かれている。
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※このレビューにはネタバレを含みます
改めて、上巻のぐるぐる混沌とした文章がこの本の大きな魅力の1つだと思った。 付録読んでクエンティン好きだなーと痛感。キャディのことは、家の象徴として愛してる。でも死期を遅らせたのは先祖じゃなくて弟のベンジャミンのため、っていう。この危うい純粋さ、繊細さがたまらない。そしてその美しさを、文体が底上げしてる。これぞ退廃美。 しかし、ジェイソンは面倒ごとを引き受けすぎてひねくれた感がすごい。母親も言葉では一番大切、って言ってるけどいや嘘でしょう、と言いたくなる仕打ちしてる。母親は自分大好き人間なんだなあ、ってことがよくわかる。ジェイソン、よくそんなに頑張れたよね、尊敬する。没落の悪い側面を一身に背負ってる感じでひたすら不憫。 クエンティンとジェイソンを対比と捉えたら、最後に示されたキャディの消息にも意味があるような気がしてきた。彼女が“家”の象徴だとすると、違う場所で生き続けてる、っていう示唆?体裁は悪いかもしれないけど、綺麗な富ってそもそもないと思うんだよね。キャディはすごく現実的に栄えてる気がする。彼女が現実なら、ベンジャミンはまさに幻想世界の住人だし。 あー考察本読もうかな。
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