2020年の日本人 人口減少時代をどう生きる

松谷明彦【著】

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社/日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2007/06/22
• JAN: 9784532352615

商品レビュー

2024/07/05

『人口減少経済の新しい公式』から立て続けに読んだせいか、切り口は違うのだけど著者の主張する点がいささか繰り返しでやや飽きが来たが、それでもデータとともに展開される主張は説得感がある。

単著という本である以上仕方ないのだが、一連の主張に反対の立場を取る人の主張をデータを元に反論を聞く機会を聞いてみたいのだが、それは一冊の本では求めすぎなのだろうか。

2017/06/06

明日どうなるのかは、誰にもわかりません。10年後のことになると、もはやSFの世界です。
しかし、わかることもあります。その一つが人口の動態です。

　私は普段生活していて、人口の減少が自分の生活に影響を与えることなんて、あまり考えません。
影響があるのか、ないのか、それもわかりません。　

　どうやら、日本みたいに、急速に高齢化が進み、急速に人口減少する社会は珍しいみたいです。
私なんかは、生産人口が減る→働き手が不足→負担が増えると簡単に考えてしまいますが、
人口減少社会の本質は、もっと違う所にあるかもしれません。

　それは、産業革命以後、人口減少がかなりの長い期間続く社会というのは、存在していなかった。
つまり、全く新し社会が出現する可能性があるということです。というと、希望的観測のように聞こえますが、
「新しい社会」に移行するには、相当な混乱があるのは間違いなさそうです。

2016/04/13

2007年に書かれた本を2016年の今読んでみた。軍事国家時代の強い軍隊を作るための教育が未だに行われているという話が悲しい。設備投資、公共事業にお金が使われて底辺の国民には回ってこない。それにもかかわらず「家計が火の車の人が生活レベルを落としたくないから借金して散財し続ける」という異常事態を続ける日本は確実に間違った方向へ進み続けていると感じる。2020年になっても変わらないだろう。