小さな愛の物語 スンホとリナ

オスンホ, 永井利奈【著】

• 販売会社／発売会社: マガジンハウス/マガジンハウス
• 発売年月日: 2006/12/14
• JAN: 9784838717361

商品レビュー

2020/04/21

　韓国人留学生スンホ、日本人OLリナ、国際結婚いや国際カップルの二人が、ラブラブな日々を漫画とエッセイで綴る。

　やはり、何といってもこの本が面白いのは、同じ一つの出来事を、二人の、双方の視点から見ることができる点にあるでしょう。

　こういうことって、普通、ありそうでないんですよね。例えば、自分が経験してきた恋愛でいっても、自分の方の視点しかない場合が多いですよね。

　たまにあとで思い返してみて、実はあのときこうだったんだよみたいな話になるときもありますが、まあ、それはいくつかの場面に限っての話だったりします。

　そして、この本では二人の国籍が違うのもポイント。男女の違いだってずいぶん大きな違いだとは思いますが、お隣とはいえ日本と韓国。やっぱり相当に違うわけで、その点での発想の違いが分かって面白いです。

　ただ、読み進めていくうちに思ったのは、国籍の違いなんて大したことなくて、結局は二人の組み合わせ、パーソナルな部分での違いでしかないんだなってこと。つまり、日本人同士だって違うところは違うし、国が違ったって通じ合えるところは通じ合えるわけで、それはＡという人とＢという人の組み合わせの問題でしかないということ。

　二人が、その違いを越えていこうとするのか、ハナから越えるつもりがないのか、それが一番の問題ですねえ。

　そういうわけで、内容としてはとてもよかったのですが、欲を言えば、イラストのキャラが、あまり私の好みではありませんでした。これはあくまでも好みの問題なので、あしからず。

2008/05/25

韓国人の彼・スンホ（絵担当）と日本人の彼女・リナ（文章担当）のエッセイ　文化の違いから来る感性の違いを書きたかったのでしょうが、結構これ個人差の範囲内じゃない？ってのが・・・　おいらの友達の在日の子は日本人とお付き合いするとじーちゃんばーちゃんが悲しむ・・・とかで、こんなにさっぱりしてないです。　日韓問題の時以外は普通のカップルかもw