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扉の外(1) 電撃文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/02/25 |
JAN | 9784840237178 |
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商品レビュー
3.7
45件のお客様レビュー
先が気になる展開の連続でアッという間に読みきりました。 最後にオチがあるかと思いきや特になく終了。 でも調べてみたら続編があるとのことで、そこに期待!なかなか考えさせられる群衆心理描写が素晴らしい!
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ネット上では評価の高い作品のようだが、どうしても良作とは思えなかった。 この作品は突然謎の密室空間に閉じ込められ人工知能の命令に従い、牽制し合いながらも生きていこうという筋書きなのだが、物語上で最も重視されていたのが状況の打開でもなくそこで生じる軋轢でもなく、主人公の心模様な...
ネット上では評価の高い作品のようだが、どうしても良作とは思えなかった。 この作品は突然謎の密室空間に閉じ込められ人工知能の命令に従い、牽制し合いながらも生きていこうという筋書きなのだが、物語上で最も重視されていたのが状況の打開でもなくそこで生じる軋轢でもなく、主人公の心模様なのだ。こういったタイプの作品は主人公に感情移入できなかったら何も楽しめないが、私はどうにも感情移入できなかった。 冒頭から主人公はクラスメイトを拒絶し、自分はあたかも自立して生きていける的なことをモノローグで言い、人から恵みを受けてもそれに対して何も感じないのだ。こういうタイプは正直苦手です。 ストーリーに関しては最初は暗く湿った雰囲気が苦手だったのだが、“配給制度”の仕組みが判ってきた辺りから面白くなってきた。しかし、ラストシーンは一切理解できなかった。死と引き換えにアイデンティティを手に入れるという類のものなのだろうか?
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映画『CUBE』と『バトルロワイヤル』を足して割り、それをさらにマイルドにしたような感じだろうか。人間の集団心理を、密室サバイバルゲーム(ようなもの)の様子を通して鋭く描いた良作。夢中で読み切ってしまった。 挿絵は美麗ながらも、章の冒頭や物語のラストにひっそりと添えられてい...
映画『CUBE』と『バトルロワイヤル』を足して割り、それをさらにマイルドにしたような感じだろうか。人間の集団心理を、密室サバイバルゲーム(ようなもの)の様子を通して鋭く描いた良作。夢中で読み切ってしまった。 挿絵は美麗ながらも、章の冒頭や物語のラストにひっそりと添えられている程度で非常に数は少ない。また、萌えやアクションなどの娯楽要素もほとんどなく、まるで一般文芸小説を読んでいるような気分になった。(ただ、こういう作品はあえてライトノベルとして出されることで異彩を放てるのだろな、とも思う。) とにかく秀逸で目を引くのが、全編に渡って人間の心理をつぶさに描写している点。自分の経験と照らしても納得してしまうようなケースもあり、「なるほどな」と思わず唸ってしまった。 結局、主人公たちを密室に閉じ込めた首謀者についてや彼らの目的などがわかることはなく、非常にその後が気にはなるのだが、それでも静かな希望を見出せるような余韻のある締めくくり方が個人的に好きだった。全3巻らしく、このレビューを書いている時点では2巻以降はまだ未読なので、この先どういう展開を見せるのか非常に楽しみである。
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