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イスラーム帝国のジハード 興亡の世界史06
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2006/11/17 |
JAN | 9784062807067 |
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イスラーム帝国のジハード
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
先日「ハリラヤプアサ」という祝日(断食明けの祝日)があった際に、この機会に読んでみようと積読の箱から出してきました。 イスラム教が広まっていった歴史を、特に初期の頃について詳しく解説しているだけでなく、「ジハード」という概念の成り立ちに焦点を当てています。「ジハード」というと聖戦...
先日「ハリラヤプアサ」という祝日(断食明けの祝日)があった際に、この機会に読んでみようと積読の箱から出してきました。 イスラム教が広まっていった歴史を、特に初期の頃について詳しく解説しているだけでなく、「ジハード」という概念の成り立ちに焦点を当てています。「ジハード」というと聖戦とよく言われてますが、もともと「ジハード」は、信仰のための努力という概念で、現代のテロとは直接は結びつかないものなのだそうです。 マレーシアには仕事で頻繁に行った時期もあったし、今はたまにインドネシアに行きますが、普通のイスラム教徒は敬虔で穏やかそのもの。もともと他の宗教との共存を受け入れる宗教ですからそれもそのはず。一部の急進的な勢力の行動が集団全体の悪いイメージに繋がってしまうというのは、宗教だけでなく、我々の日常生活にもよくある不幸ですね。。
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著者は思想史が専門らしく、一般的な歴史書とは少し方向性が違う。イスラム帝国が急速に膨張した要因とかを知りたかったんだが、その辺りの記述はわりとあっさりしている。 題名にあるとおりジハードが大きなテーマになっている。ジハードというと「聖戦」と考えてしまうのだが、もともとは「奮闘努力...
著者は思想史が専門らしく、一般的な歴史書とは少し方向性が違う。イスラム帝国が急速に膨張した要因とかを知りたかったんだが、その辺りの記述はわりとあっさりしている。 題名にあるとおりジハードが大きなテーマになっている。ジハードというと「聖戦」と考えてしまうのだが、もともとは「奮闘努力する」という意味で、いわゆる「剣のジハード」の他にも心の悪と戦う「内面のジハード」、構成の樹立のために努力する「社会的ジハード」が規定されているとのこと。また、「剣のジハード」にしても、各個人が勝手に規定するのではなく、あくまで「イスラム国家」の指導者により指示されるとのこと。ようは、現代の無差別テロは本来のジハードがかけ離れているということなんだろう。 著者は、「イスラム国家」の設立が究極的な理想と考えているようであるが、ムスリムがマイノリティの国(10%程度という国はざらにありそうだ)が多いことを考えると、かんり違和感がある主張に思える。
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ちょっと思ってたのと違ったなあ。『イスラムの中からはこう見えています』以上でも以下でも無いとしか言いようが無い。 コーランには『ジハード』としか書かれていないのを、都合よく『剣のジハード』と『内心のジハード』に別けているような印象を受けた。(そして、最後の方では『財のジハード』ま...
ちょっと思ってたのと違ったなあ。『イスラムの中からはこう見えています』以上でも以下でも無いとしか言いようが無い。 コーランには『ジハード』としか書かれていないのを、都合よく『剣のジハード』と『内心のジハード』に別けているような印象を受けた。(そして、最後の方では『財のジハード』まで出てくる。ああ、そうするとこの書籍は『ペンのジハード』なのか?) 特に、現代に近づくにつれて、ちょっと、これは…としか。 一番衝撃を受けたのは、『イスラムを語るテロ組織』について、『アレはイスラムでは無い』『アレはジハードでは無い』とは最後まで決して言わなかったところ。 イスラム側がテロ組織とイスラムを混同しているのに、どうしてイスラムの外の世界が、アレはテロであってイスラムでは無いと区別できるのだろうか? この解釈が多数派であるならば、イスラムとイスラムの外の世界がよい関係を気づけるのは、まだまだ先のことになりそうである。 イランの不思議な態勢(坊さんが大統領よりエラい)についての理解の一助にはなった。
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