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蒸発 新装版 ある愛の終わり 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
| 発売年月日 | 2007/03/20 |
| JAN | 9784334742195 |
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蒸発 新装版
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べトナム戦争の取材から日本に帰ってきた新聞記者・冬木悟郎は、不倫相手の人妻・朝岡美那子が蒸発したことを知る。その原因を、自らの死亡記事の誤報によるものだと察した冬木は、かつて美那子に想いを寄せていたという丹野をたったひとつの手掛かりに、美那子の郷里・福岡に飛ぶ。だが、そこで丹野は...
べトナム戦争の取材から日本に帰ってきた新聞記者・冬木悟郎は、不倫相手の人妻・朝岡美那子が蒸発したことを知る。その原因を、自らの死亡記事の誤報によるものだと察した冬木は、かつて美那子に想いを寄せていたという丹野をたったひとつの手掛かりに、美那子の郷里・福岡に飛ぶ。だが、そこで丹野は無残な死体となって発見された。冬木は、否が応でも、美那子の関与を疑わざるを得ない。美那子への確かな愛と恐ろしき疑念。冬木は事件を追うごとに、この両面をともに深め苦しんでいくのであった。やがて、丹野の経営する会社の重役、丹野の妹、そして冬木に美那子という縦横の人間関係に、それぞれの愛憎の機微が入り混じり、事態は第二第三の殺人事件を呼ぶ。冬木の前に、夢うつつのごとく姿を見せては消える美那子は、はたしてどこに潜んでいるのか。事件との関与はあるのか。なぜ、消えたのか。ある愛の終わりという副題は、単に冬木と美那子の間柄だけを指すのではない。ある愛・・・本作を読み進むにつれて、その射程はさらに根源的なものへと貫かれる。 ○感想 ミステリや推理小説は数学の方程式のように、あるいはパズルのように、事件や人物が記号的に扱われ、文章は標識になる。だからなんとも口で言い表しにくいもの――美、機微、人間の不可解さ、恐怖などを描くことはない。対して、純文学は、答えというかたちを持たぬものを描く。推理小説は解決という答えを必要とする以上、この点で常に物足りなさを感じていたのだが、この夏樹静子の本は――無論推理小説であるからその枠内の限りだが、なかなか視点が広かった。主人公の焦りが突如怒りに変わることや、ふとした言葉が落とす影、不安定な感情、不完全な人間といったものの存在を十分理解しているようだ。また、それらを表現する文章も丁寧だった。もちろん、推理小説自体が苦手なので、そのトリックや、劇的すぎる偶然には閉口もするが、大して苦もなく通読してしまった。 推理小説を目的ではなく、手段としている作品があれば読んでみたい。トリックにしてもある社会面の事件にしても、それがなにか人間の内奥の不思議から起こるものであれば興味深く読める。少なくとも、トリックの巧拙を競うようなものは読みたくない。
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細かな構成とトリックで きっちり読まないと置いていかれる 笑 時刻表を使ったトリックは 今ではあまりないだろうなぁ
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夏樹静子さんへの追悼の意味も込めて読んでみた。なかなか緻密な構成だけど、主人公も不倫相手も自分勝手過ぎるかな。
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