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「愛」という言葉を口にできなかった二人のために
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎/幻冬舎 |
発売年月日 | 2007/04/10 |
JAN | 9784344013131 |
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5件のお客様レビュー
嫁さんが図書館で借りてきていた「沢木耕太郎」の映画エッセイ『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』を読みました。 「沢木耕太郎」作品は一昨年の11月に読んだ『シネマと書店とスタジアム』以来ですね。 -----story------------- 誰もが回顧する、「あ...
嫁さんが図書館で借りてきていた「沢木耕太郎」の映画エッセイ『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』を読みました。 「沢木耕太郎」作品は一昨年の11月に読んだ『シネマと書店とスタジアム』以来ですね。 -----story------------- 誰もが回顧する、「あのとき言えていれば」という甘美な思い。 だが、愛を口にできなかった者たちの物語とは、愛が成就しなかった者たちの物語でもある―。 『ブロークバック・マウンテン』『フィールド・オブ・ドリームス』『プリティ・ウーマン』…。 スクリーンに映し出される一瞬の歓喜と哀切を鮮やかに手腕で浮き彫りにする珠玉の三十二編。 ----------------------- 『シネマと書店とスタジアム』を読んだとき同じ… 紹介されている映画を観たくなりましたねぇ。 『黙秘』、『パリ空港の人々』、『旅する女 シャーリー・バレンタイン』、『敵、ある愛の物語』、『エマ』、『ブラス!』、『モーターサイクルダイヤリーズ』、『ストーカー』、『故郷の香り』等々。 これまでに観たことのある、『硫黄島からの手紙』、『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』、『ライフ・イズ・ビューティフル』も再度、観たくなったなぁ。 原作本も読みたくなったのが、『モーターサイクルダイヤリーズ』、『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』、『シューレス・ジョー』… 『モーターサイクルダイヤリーズ』は既に古本で購入済み、『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』は購入して途中で挫折しているので、いつでも読めるし、『シューレス・ジョー』は20年くらい前に読んで、自宅に本が残っているはず。 この三作、読みたいなぁ。 本書の中で印象に残った言葉を記しておきます。 「誰でも人生の分岐点にさしかかるたびにあれかこれかと迷う。迷った末に結局どちらかを選ぶことになるのだが、一方を選ぶことは、他方にありえたかもしれない人生を失うことでもある。とりわけ人生を半ばちかくまで生きてくると、この「ありえたかもしれない人生」という代物が妙に気になってくるものらしい。」 「エネレストが旅によって賢くなったかどうかはわからない。立場を異にすれば、医学生という特権を捨てラテン・アメリカの革命に身を投じたことを「愚かな行為」と笑う人もいるだろう。しかし、少なくともエネレストは、変わることを恐れなかった。見て、知って、変わった。変わること、それが結局は学ぶということなのだ。」
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まさかの恋愛エッセイ?なわけがなかったー。映画を好きそうなイメージがなかったから映画評論とは意外でした。 でてきてたけど、個人的にはオードリーヘップバーンの魅力はさっぱりわからない。みんながかわいいっていうから言っとかなきゃ!かよって思います。 『もしA級戦犯の軍人たち...
まさかの恋愛エッセイ?なわけがなかったー。映画を好きそうなイメージがなかったから映画評論とは意外でした。 でてきてたけど、個人的にはオードリーヘップバーンの魅力はさっぱりわからない。みんながかわいいっていうから言っとかなきゃ!かよって思います。 『もしA級戦犯の軍人たちが私の考えるような「もののふ」だとしたら、深く愧(=恥)じているに違いない。 愧じているのは、戦争に負けたことでもなければ、戦勝国によって戦犯と名指しされたことでもない。 そうではなく、多くの兵士たちを愛しいものたちの待つ故国に帰してやれなかったことを愧じていると思うのだ。 いや、愧じるべきだと思うのだ。 そして、もし私がA級戦犯の遺族だとしたら、その父の愧を受け止め、家族のもとに帰らないまま無念の死を遂げた兵士たちと同じところにまつられることを辞退すると思うのだ。』 2010年06月13日 18:17
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旅エッセイで視点、勇気、まっすぐさ、言葉遣いの巧みさで 絶大な人気を誇る沢木耕太郎さん。 この本は、そんな彼の映画評を集めた本。 「旅」は自分が体験したことを描くけど、 「映画」は他人が描いたものを観た感想を書く。 だからこそ、驚く。 沢木さんの感覚、洞察力の強さって、 ...
旅エッセイで視点、勇気、まっすぐさ、言葉遣いの巧みさで 絶大な人気を誇る沢木耕太郎さん。 この本は、そんな彼の映画評を集めた本。 「旅」は自分が体験したことを描くけど、 「映画」は他人が描いたものを観た感想を書く。 だからこそ、驚く。 沢木さんの感覚、洞察力の強さって、 そしてそれを言葉に出来るすごさって。 みるみるうちに惹きこまれていく。 あたかも、映画評そのものが物語であるかのように。 だって、何よりこのタイトル。 「愛」という言葉を口にできなかった二人のために。 ・・・思い出す。 好きと言えなかったから募る想い。 無言の目線の絡み合い。 とか。 沢木さんの言葉に導かれるように、自分の世界にも入っていっちゃう。 とにかく、こんなに物語のように世界が広がる映画評は読んだことない。 暑い夏、DVDを観る前に、この本でどの映画を借りようか 悩んでみてください。 きっとたくさん借りたくなっちゃうはず。
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