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虹の彼方に 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2006/11/10 |
JAN | 9784061984592 |
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虹の彼方に
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
正確さ・明確さを求めて連ねられた言葉が、滑稽にもその言葉自体の端的なくどさによっていつしかそうした当初の意図から遠ざかることは往々にしてある。今回の読みで、この作品において高橋はそうした言葉の持つ矛盾した魔力に挑んでいる印象を受ける。ふだんスムーズに伝わっている言葉がいったいどう...
正確さ・明確さを求めて連ねられた言葉が、滑稽にもその言葉自体の端的なくどさによっていつしかそうした当初の意図から遠ざかることは往々にしてある。今回の読みで、この作品において高橋はそうした言葉の持つ矛盾した魔力に挑んでいる印象を受ける。ふだんスムーズに伝わっている言葉がいったいどういうマジックを孕むのか、その真髄まで言語表現を脱臼させて冗語とも受け取れる表現やジャーゴンやスラングを豊富に盛り込むことで、私見ではウィトゲンシュタインの哲学やあるいは実験的なヒップホップ、コンセプチュアル・アート的な境地を見せる
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意味が分からなかった。 エピソードをそれとなく繋げたように綴ってはいるけれど、話しでは無い。 ただ、優しく、誰も傷付かず、有るなら自分が傷付き続けているのかな? という気がした。ポストモダンも程々であって欲しい
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高橋源一郎の三作目。 巻末に掲載されている「著者から読者へ」を読むと、著者は「全世界について書いてみたかった」とのこと。 最終的には、とある理由で編集者から急かされ、急遽完成させたのが、当作品とのこと。 うーん、実際に読んでみても「全世界」が書かれているのか、あるい...
高橋源一郎の三作目。 巻末に掲載されている「著者から読者へ」を読むと、著者は「全世界について書いてみたかった」とのこと。 最終的には、とある理由で編集者から急かされ、急遽完成させたのが、当作品とのこと。 うーん、実際に読んでみても「全世界」が書かれているのか、あるいは「全世界」を書こうとしたのか、まぬけな僕には良く判らなかった。 読んでいて感じたのは「著者は小説を信じていないのではないか」「著者は言葉を信じていないのではないか」「著者は言葉の無意味性を無意味な言葉を使って描こうと無意味な行為を繰り返しているのではないか」「そんな無意味な行為を行っている著者自身を描こうとしたのではないか」といったこと。 あるいは矛盾した感じ方かもしれないが、その全く逆、つまり小説や言葉を信じきっている、だからこそ書くことが出来た作品なのではないか、といったこと。 きちんとしたストーリーは存在しない(あるいは僕に判らなかっただけかも)し、物事を白黒はっきりとさせたがる人にとっては、まずつまらないだろうな、と思います(激怒する人もいるだろうな)。 僕は特にストーリーがなくても、文章や言葉の使い方が面白ければ、また、白黒はっきりしなくても、心地よい余韻が残る作品であれば、全然問題にしません。 よって、僕は最後まで一気に面白く読み終えることが出来ました。
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