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喪男の哲学史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2006/12/21 |
JAN | 9784062137768 |
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喪男の哲学史
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
■評価 ★★★★☆ ■感想 ◯哲学を、萌えとモテない(持てようとしない)こと、2次元三次元のアナロジーで解説してある本。サブカルで例えているが、非常にわかりやすい。 ◯著者が大学の哲学科で評価されなかったこと、モテないことなどが執筆の強力なモチベーションになっており、非常に面白い。 ◯現世快楽主義的な思想をモテの思想。対して喪の思想はモテないモテたくない思想であり、現実からの飛翔を言っているのがとしてキャラクタライズしている。読みやすい。 ◯ポストモダンの行き着く先が、脳科学と物理学になっているという指摘は新鮮。(よく言われているが)科学が宗教的な力を帯びているのもあるなと思った。 ◯出てくるサブカルは、半分はわかるが半分はわからない。半分わかるので読み進めるには苦労しない具合であった。
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図書館で借りて読みましたが、時間の経つのを忘れる程熱中しました。論旨の展開の切れ味が鋭く、著者が創り上げた思考大系に思わず納得していまいました。一時的にしろ、ここまで頷かせられる程、著者の結論には一貫性があり、哲学は非モテの道や、ニーチェからの思想の流入などが見受けられました。著...
図書館で借りて読みましたが、時間の経つのを忘れる程熱中しました。論旨の展開の切れ味が鋭く、著者が創り上げた思考大系に思わず納得していまいました。一時的にしろ、ここまで頷かせられる程、著者の結論には一貫性があり、哲学は非モテの道や、ニーチェからの思想の流入などが見受けられました。著者自身、非モテ道を邁進しているらしく、ドップリとおたく道に浸かっている様がありありと見えました。
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面白い。喪男(モダン)とは現実での恋愛をあきらめた男達のことらしい。 そして、この喪男達こそが、古代ギリシャ時代より哲学を生成せしめる原動力になってきたのだというのが著者の主張。 彼らはもてないので、その現実に苦悩し、疑問を抱き、そのもてない現実以外の世界を探し始める。 結...
面白い。喪男(モダン)とは現実での恋愛をあきらめた男達のことらしい。 そして、この喪男達こそが、古代ギリシャ時代より哲学を生成せしめる原動力になってきたのだというのが著者の主張。 彼らはもてないので、その現実に苦悩し、疑問を抱き、そのもてない現実以外の世界を探し始める。 結果として、例えばプラトンなら、イデアの世界にたどり着く。 これってよく考えると、二次元に逃げる現代のヲタクと全く同じなのだという。確かにヲタクの求める美少女は現実の美女から抽出された理想的な理念(記号)の集合だ。大きな目、小さな鼻、アホ毛、めがねetc。。これらは言ってみれば萌えのイデアだ。だから、オタクは美少女キャラクターにイデアそのものを幻視しているわけだ。 確かに哲学とは現実に対する疑いから始まる。 現実を自明なものとして考えていたら哲学を始める理由がない。 現実を疑い頭の中で世界を構築し始めたとき哲学が始まる。従って哲学をやるようなやつは現実と上手くつきあえていない奴らばかりだ。だからこそ、彼らは喪男に違いないと著者はいう(この辺の議論は、かなり無理矢理だが、読んでいてこりゃあギャグだなと取れるので、まあいいかなとも思う。本気で受け取らなければ、それなりに面白い)。確かにモテモテで恋愛しまくりのイケメンなら「果たしてこの現実は唯一真実なのだろうか。いや嘘に違いない」とは思うまい。むしろ、モテモテの現実を肯定したいであろう。 しかし、哲学を喪男に結構無理して結びつけているので、本書の論理は、MMRのキバヤシ的な、「一見筋は通っているものの、そこには奇妙な論理の飛躍があり、それ故まじめに言ってるのだろうがギャグに見える」、そういう種の論理展開に思える。だが、面白い。なんというか、「ちょっっwそうきたか!アホかい!?」とつっこみながら読めます。たくさんある脚注も面白いし。脚注でもサブカル方面の話題と学術的な話題をフュージョンさせて上手く語っている。
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