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アヘン王国潜入記 集英社文庫
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アヘン王国潜入記 集英社文庫

高野秀行(著者)

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アヘン王国潜入記 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/集英社
発売年月日 2007/03/19
JAN 9784087461381

アヘン王国潜入記

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商品レビュー

4.3

139件のお客様レビュー

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2026/06/15

ケシの花畑の中で銃を手に持ち満面の笑みを見せる若い兵士たち。 突っ込みどころ満載の表紙である。 「アヘン王国」「潜入記」。 突っ込みどころ満載のタイトルである。 さすが高野秀行。 ミャンマーの北部、中国雲南省と国境を接する山岳地に、アヘンを主力産業とする小さな州がある。 王国で...

ケシの花畑の中で銃を手に持ち満面の笑みを見せる若い兵士たち。 突っ込みどころ満載の表紙である。 「アヘン王国」「潜入記」。 突っ込みどころ満載のタイトルである。 さすが高野秀行。 ミャンマーの北部、中国雲南省と国境を接する山岳地に、アヘンを主力産業とする小さな州がある。 王国では、ない。 そこに、ビルマ国籍を持つ者として中国から国境を越えて潜り込む。 潜入だ。 文字を持たず、ラジオ局も持たないワ州の人たち(ワ人)は、自分たちの住む部落周辺が世界のすべてであるという。 多数民族国家であるミャンマーは、ビルマ人以外の主要少数民族だけでも20以上あり、細かく分類すると120以上にも分けられるらしい。 ビルマ語を知らず、ビルマ人など見たこともないようなワ人ばかりの集落で、著者は7ヵ月を過ごす。 多少の貧富の差はあっても、基本的に自分たちの身の回りにあるもので生活していく暮らし。 特別の宗教はないが、祖先の霊を祀り、年長者を大切にする暮らしは、昔の日本の田舎と同じなのではないか。 にほんでも、昔はたばこ農家があったように、ワ州でアヘンを作っているのは、ただ需要があるからに過ぎないのではないか。 著者はアヘンをそのまま産業にするのではなく、アヘンからモルヒネを精製して主力産業とするよう提言したが、まず「モルヒネ」が伝わらない。 「モルヒネ」の説明のため、「ガン」の患者の苦痛を除去する…というと「ガン」とは何か?と聞かれる。 それでも中国語の文章で提言書を作って提出したが、ミャンマーの政府軍、巨大反政府ゲリラ軍、中国軍、アメリカ政府などの政治的駆け引きの中で、それはどこかに消えてしまった。 今、かの地では、日本の支援によりそばが栽培されているらしい。 言葉もわからず、生活習慣も全くわからないまま潜入した著者は、そこでケシの種をまき、畑の雑草をむしり、ケシの実からアヘンの汁を取る体験をする。 さらには、村人たちと酒を酌み交わし、マラリヤに罹り、シラミに集られ、アヘン中毒にもなる。 頭が良くてアクティブでアホな高野秀行が満喫できる、これは著者の背骨といっていい好著だ。

Posted by ブクログ

2026/05/23

ミャンマー北部で政府から事実上独立しているワ州の村に半年以上滞在したルポ。 ケシ栽培の作業に参加し、体調不良になったことをきっかけに自らも生アヘンの虜になったという、身を挺した一作。 といってもこれは20世紀末の、「ゴールデントライアングル」という語が生々しかった頃の作品である...

ミャンマー北部で政府から事実上独立しているワ州の村に半年以上滞在したルポ。 ケシ栽培の作業に参加し、体調不良になったことをきっかけに自らも生アヘンの虜になったという、身を挺した一作。 といってもこれは20世紀末の、「ゴールデントライアングル」という語が生々しかった頃の作品である。 いまでは情勢は大きく変わっており、過去の出来事である。 それでも「ゴールデントライアングル」最盛期(末期)の実情を伝えるもので、歴史的な意義が生まれているようにも見える。 高野氏の他の作品(といっても私が読んだのは一部だが)と比べると真面目である。 真面目というか、「個人的な体験記」にとどまらず「客観的なレポート」であろうともしているような印象。 ワ州に行くために多くの人々の世話になったという恩義もあるだろうし、現に滞在を認めてくれたトップが後に暗殺されたということもあるだろう。 彼らに託された「ワ州の立場を説明してほしい」という望みに応えているということもあるし、他に類書が少ないことからくる使命感もあったのかもしれない。

Posted by ブクログ

2026/01/27

クレイジージャーニーにも出ていた著者のアヘン製作所への侵入取材です。 ミャンマーの北部にある地域で、町全体でアヘンを栽培しているところに行き、何ヶ月も一緒に生活するという実録です。まるで米や野菜を作るかの様にアヘンを作っている村人たちにとって、ある意味生活のために必...

クレイジージャーニーにも出ていた著者のアヘン製作所への侵入取材です。 ミャンマーの北部にある地域で、町全体でアヘンを栽培しているところに行き、何ヶ月も一緒に生活するという実録です。まるで米や野菜を作るかの様にアヘンを作っている村人たちにとって、ある意味生活のために必要不可欠なものであることはわかります。 国境を渡って中国に入れば即死刑になる品物を、国境の内側では普通に作って普通にプカプカ吸っている人たちがいるというのが面白く、世界ふしぎ発見でも行かないような地域が、まだまだあるなと思いました。

Posted by ブクログ

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