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早稲田はいかに人を育てるか 「5万人の個性」に火をつけろ PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所/PHP研究所 |
発売年月日 | 2007/01/29 |
JAN | 9784569659961 |
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早稲田はいかに人を育てるか
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商品レビュー
2.6
7件のお客様レビュー
この本のすごいところは、”「5万人の個性」に火をつけろ”という副題を見事に裏切り、個性に火をつけるような取組や記述が一切書かれていないことである。 以下はこの本のレビューというよりは、現役早大院生の私(事実早稲田在籍10年目)の私の個人的感想と見解である。 白井と言えば、10...
この本のすごいところは、”「5万人の個性」に火をつけろ”という副題を見事に裏切り、個性に火をつけるような取組や記述が一切書かれていないことである。 以下はこの本のレビューというよりは、現役早大院生の私(事実早稲田在籍10年目)の私の個人的感想と見解である。 白井と言えば、100ハイの閉会式で、壇上にいた主催の精神高揚会とやっと大隈講堂に辿り着いた学生たちにいっきコールされ、ぶち切れて壇上を降りたことを思い出す。みんなは「奥島は良かった」と言った。 奥島が何故良かったか、と言えば、彼には度量があった(少なくとも学生の目には)。100ハイの閉会式ではみんなを褒め称え、早慶戦にも年中現れて、学生が「奥島ーーー!!」と呼び捨てで叫んでも手を挙げてニコニコ笑い、酒を差し出されればためらわずいつでも一気した。 白井前総長がいくら「教育の早稲田」を目指しても、彼の行った「面倒見のいい早稲田」を目指した教育改革は、いくつかを除いてあまりいい方向に向かっていないと思う。早稲田が国際教養学部とアジア太平洋学部という英語による教育を創設したのは、今となっては成功だったのではないか。。それぞれの学部・研究科のレベルは、内部・外部からの評価・評判ともに、上がっていると思う。 でもそれはあくまでも、集まり参じた学生+留学生の力。 勉強のできる子が集まり、英会話やらコンピュータースキルやら、フォローというなの後片付けをしてくれるTA制度やらを大事にする、部分的に妙に面倒見のいい、普通の一流大学、難関大学と変わらなくなった。 彼(白井はん)は、「チュートリアルイングリッシュ」と「テーマカレッジ」という2つの教育改革の素晴らしさを繰り返し記述し(それはもうしつこいくらい)、早大生の情報処理能力と語学力を向上する、というまるで専門学校のような使命と同時に、教養教育の重要性をとく。 「語学+コンピュータ」ってそれ、大学じゃなくてもできるでしょう。語学も、コンピュータも自助努力ですべきことで、まともに学生生活を送っていれば、どちらも必要。そのために「英会話学校」や「情報処理科目」をあんなにたくさん作る必要はない。高校じゃないんだから。 チュートリアルイングリッシュなんて、お金のかかる英会話学校を大学内に作り、それをいくつかの学部では必修化することで学生へ負担をかけずに英会話ごっこを楽しませるから、意欲のある学生が受講してがっかりする羽目になる。英語「で」学ぶならまだしも、何故大学で英語「を」学ぶ必要があるのか。 テーマカレッジも、確かに面白そうなのはあるが、数も少なく、ほとんど先生たちの「趣味」の領域。彼らの一番の専門分野を生かしたテーマではない。なにより現実志向の現代の学生にとっては「それやって何になるの?」というような「時代設定が古い・扱う地域や分野がマイナー」なテーマが多すぎる。 最後に、素晴らしい業績を残す早稲田の卒業生として、芥川賞作家などの名前を挙げているのだけど、間違いなく彼らは、面倒見のいい教育改革によって生まれた人材ではないし、ましてや「チュートリアルイングリッシュ」うや「テーマカレッジ」の産物でもない。 ほおっておいてもやる人間だから、業績を残したんだよ。 早稲田みたいに大型の大学ができることなんて限られている。 学部レベルでの大学の役割は、種まきみたいなものだと思う。 存分に種まきをしたら、水を用意しておけばよい。 みんな水を取りに来て、自分で肥しを見つけて、花を咲かせたり実をつけたりする。 最近の早稲田は、肥料ばっかり与えて、しっかりプランターの中に生えることばかり期待しているんじゃないの。 それでプランターのそとの平野で、大きな花を咲かせた人を、「さすが早稲田生だ!」なんて褒めて誇りに思うなんて、虫がよすぎるのではないか。
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大学の現状と問題がよく分析され、そして解決へと導かれている。著者の苦労は計り知れない。しかしそのおかげで、ただに先立って改革を実行できたのは、やはり日本を代表する大学と言われる所以なのかもしれない。高等教育機関としての威厳をどうにか取り戻してほしいと願ってやまない。大学1年のとき...
大学の現状と問題がよく分析され、そして解決へと導かれている。著者の苦労は計り知れない。しかしそのおかげで、ただに先立って改革を実行できたのは、やはり日本を代表する大学と言われる所以なのかもしれない。高等教育機関としての威厳をどうにか取り戻してほしいと願ってやまない。大学1年のときにこの本に出会っていたかった。もっともっと、大学で勉強したいと思った。大学がどういう場所であるべきか、それがよく書かれている。
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現在の早稲田大学学長である白井克彦氏が書いた早稲田の現状に関する本。国際教養学部や理工学部の再編など様々な改革を行ってきて、早稲田がどう変わったかを宣伝するような内容。
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