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大峯千日回峰行 修験道の荒行
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春秋社/春秋社 |
発売年月日 | 2007/03/15 |
JAN | 9784393135402 |
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大峯千日回峰行
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
愚痴らない ありのまま 急がず 焦らず 背伸びせず おおらかにのびのびと 風に吹かれるタンポポの綿毛 平等 受け止めきれないのは自分の器が小さいから 限られた出会いの中で、どんな人も受け入れることの出来る器を持つこと。自分にとっていなや人でも、きらいな人でも、自分の成長のためには大切な仏様のお使いかもしれない
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まず、大峯千日回峰行について、 奈良の吉野山、蔵王堂(364m)からスタートして、山上ケ岳(1719m)までを往復、時間は夜中1時過ぎから15時か16時くらいまでかけて。距離にして48㎞。 時期は5月3日から9月22日まで、約4か月で120日を歩く。 山を下りている時に、体を元に...
まず、大峯千日回峰行について、 奈良の吉野山、蔵王堂(364m)からスタートして、山上ケ岳(1719m)までを往復、時間は夜中1時過ぎから15時か16時くらいまでかけて。距離にして48㎞。 時期は5月3日から9月22日まで、約4か月で120日を歩く。 山を下りている時に、体を元に戻したり、翌年に備えて体力づくりをしたりして、9年かけて千日を行ずる。 と書くととても簡潔に終わってしまうが、これは我々俗人にとって想像できるものではない。 5月3日から9月22日までは、雨が降ろうが台風がこようが、雷が落ちようが、体調が悪かろうが、休んだり、途中でやめることは許されない。やめるということはそこで命を絶つこと、すなわち命がけである。 山での食事は小さなおにぎり2個と水のみ。 まさに命を削っての修行。 この行に入る前に、百日回峰行というのをやられていて、また少しやり方は違うが、その行で体を慣らしたり、様子を見ていた師匠から、千日回峰行の許可を得る。 平成11年に無事千日回峰行を終えると、翌年今度は四無業(しむぎょう)を行う。 四無業とは、食べない、飲まない、寝ない、横にならない。これを九日間行う。 ただじっと座っているのではなく、一日に、何度か井戸まで水を汲みに行ってお供えするだとか、念仏を20万遍唱えるだとか決まりごとがある。 自分は飲むこともできない水を汲みお供えする、だなんて。これは、千日回峰行の出発場所だった、蔵王堂の中にこもって行われる。 千日回峰行にしても、四無業にしても、人間の限界を超えていると言える。 塩沼さんは、小学五年生のとき比叡山での回峰行をたまたま見て、自分もやるんだと決めたという。 生い立ちは両親の離婚後、病気がちの母親と祖母の三人で、暮らしに困るような生活だったが、周りの人たちの支えで高校まで卒業して、吉野の金峯山寺の門をたたかれた。普通だったら横道にそれても不思議ではない家庭環境で、真っすぐやるべきことをやる姿に、周りの人もいろんな援助の手を差し伸べるという、まさに進むべくしてこの道に入られたように感じる。 千日回峰行の九百九十九日目の夜、眠れなくて色紙に書かれた「九百九十九日、人生生涯小僧の心」塩沼さんの心根は、この一文に尽きると思う。
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人間の範囲を超えた過酷で壮絶な千日回峰行の先に見える世界 成し遂げたことを捨て去り、自然を認識して、人との関わりを大切にする 宗教や修行の意味にはじめて触れた気がする
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