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日本人はどこへ行くのか ふたつの戦後と日本 だいわ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大和書房/大和書房 |
発売年月日 | 2007/02/10 |
JAN | 9784479300793 |
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日本人はどこへ行くのか
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商品レビュー
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1989年から92年に書かれた、ジャーナリスティックな性格の文章を収録しています。 戦後の日本が国際社会に「復帰」することができた条件は何だったのかと著者は問いかけます。それは、第一にアメリカによる占領管理体制の中に置かれたことであり、第二に冷戦という力の外交における要石の役割...
1989年から92年に書かれた、ジャーナリスティックな性格の文章を収録しています。 戦後の日本が国際社会に「復帰」することができた条件は何だったのかと著者は問いかけます。それは、第一にアメリカによる占領管理体制の中に置かれたことであり、第二に冷戦という力の外交における要石の役割を担うことになったことだと、著者は考えます。この2つの条件が、戦前政治の総決算なしに日本が国際社会に復帰することを可能にしたと著者は言います。そして、この2つの条件のもとで、日本は「アジア不在の戦後処理」の道を歩むことになりました。国内では沖縄の基地負担、国外ではアジア蔑視という問題を抱える日本の心理的地政学は、こうした条件によって規定されていると著者は言います。 戦後の日本は、平和憲法と日米安保の併存という危うい関係の中で、一定の平衡状態を保ち続けてきました。しかし、冷戦が終わりアジアにおけるアメリカの覇権が崩れてゆく中で、この平衡状態にも変化が現われてきたと著者は言います。湾岸戦争への対応や、PKOによる自衛隊の海外派遣、改憲論の台頭という状況の中で、日本の行方を論じています。 日本人の心理的地政学の「忘亜症」的な心性が、アメリカのアジア戦略によって醸成されてきたというのが著者の主張の中心になっていると言ってよいのではないかと思います。
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欧米列強の圧倒的な知からの前に劣位に立たされていた極東の新興国、日本が国家の権勢を近隣アジア諸国に求めた。 日本史と世界史の教科書にはほとんど共通していることは、おしなべて朝鮮への言及が相対的に少なく、特に近代以降の朝鮮についてまとまった像を描くことが困難である。 東北アジアでは...
欧米列強の圧倒的な知からの前に劣位に立たされていた極東の新興国、日本が国家の権勢を近隣アジア諸国に求めた。 日本史と世界史の教科書にはほとんど共通していることは、おしなべて朝鮮への言及が相対的に少なく、特に近代以降の朝鮮についてまとまった像を描くことが困難である。 東北アジアでは西太平洋地域にみられるような軍縮、非核地帯や東南アジア諸国連合のようなまとまりもなく、軍備管理と軍縮に向けた信頼醸成措置すら不十分なまま、利害が複雑に拮抗しあつ緊張状態が続いている。
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