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モー革命 山地酪農で「無農薬牛乳」をつくる
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 教育史料出版会/教育史料出版会 |
発売年月日 | 2007/02/10 |
JAN | 9784876524778 |
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モー革命
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商品レビュー
4.5
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※このレビューにはネタバレを含みます
酪農家や牛舎で飼われている乳牛たちの過酷な現状。 今まで大して考えず牛乳のお世話になっていたけれど、その裏側にこんなに酷い飼育環境があったなんて! 常に脂肪分3.5%の基準をクリアするには、放牧だけでの草の餌では難しいらしく、輸入の濃厚飼料を与えるのが必須なのだそう。 放牧や干し草だけでは、その時期により栄養価が変わり(季節ごとに育つ植物の種類や若葉や成長した葉の違い)、安定しないのだそう。 早くから搾乳できるよう、太らせ、早い時期に人工的に種付けし、狭い牛舎に繋がれたまま、年中搾乳できるようコントロールされる牛たち。 人に置き換えたら…かなりの虐待で、想像するのも恐ろしい。こうして劣悪な環境で暮らす牛は病気が多く全体的に短命だという。 輸入に頼っている飼料は高騰し、酪農家を苦しめる。その飼料によって生じる糞尿はお金を払って更に処分するとはナンセンス。 そんな中、周りからそんなの成功するわけない、変人だと言われながらも、放牧による自然な状態での酪農を信じて成功させてきた山地酪農を行っている人が全国にいる。 成功させる(軌道に乗せる)までは数年大変な思いをしても、その後、圧倒的に仕事が楽になるという。糞尿も放牧中にするので大地が肥える。そこから草が生え、それを食べる牛たち。自然な循環だ。 牛にも人にも環境にも優しい酪農がそこにある。 私も春夏秋冬で味が変わる季節の味の牛乳を飲んでみたい。
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野原氏と同じく山地酪農を取材したもので、放牧酪農家の最近の動向まで紹介している。岩手・北上の酪農家、中洞さんの苦労ち努力もさることながら、酪農家の奥さんお子さんの苦労も相当なものだったのだろうと推察できる。牛乳に関する知識や酪農業界の用語の説明は野原氏のものよりこちらの方が詳細で...
野原氏と同じく山地酪農を取材したもので、放牧酪農家の最近の動向まで紹介している。岩手・北上の酪農家、中洞さんの苦労ち努力もさることながら、酪農家の奥さんお子さんの苦労も相当なものだったのだろうと推察できる。牛乳に関する知識や酪農業界の用語の説明は野原氏のものよりこちらの方が詳細でよくわかる部分もある。だが、メス牛を女性と重ね合わせる感傷的記述、農協が酪農家の自由を奪い苦しめるという側面を強調しすぎる“疎外論的”構成や、無為自然を賛美するあまりに陥るフードファディズム、“革命”、“搾取”、“解放”などの言語的センスと、本当に2007年初版の本かと疑いたくなる部分も、ままある。
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