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カラスのジョンソン
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2007/02/08 |
JAN | 9784062138291 |
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カラスのジョンソン
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
明川哲也は、大好きなドリアン助川さんの別名。そして、この本、これまで読んだ中で一番と言っていいほど好きな本になった。 実は先日、ゴミ出しでカラスと一悶着、いや…二悶着あったばかりで、フラットな気持ちで読めるか心配だったが、そんな薄っぺらい感情は関係ない世界でした。 ひなの時...
明川哲也は、大好きなドリアン助川さんの別名。そして、この本、これまで読んだ中で一番と言っていいほど好きな本になった。 実は先日、ゴミ出しでカラスと一悶着、いや…二悶着あったばかりで、フラットな気持ちで読めるか心配だったが、そんな薄っぺらい感情は関係ない世界でした。 ひなの時、敵に襲われ傷ついているところを、母子家庭の親子に保護され、ジョンソンという名をもらう。 カラスの家族と、里津子と陽一親子の話だ。 ジョンソン目線で語られるところは、多くの言葉を知らないカラスの語りということもあり、とても比喩的で詩的で、直ぐには理解できずゆっくりと読み進める。 だからこそ、ジョンソンが目にしたもの、感じたことが刺さるように自分に入ってくる。 ジョンソンに子供が生まれた時、心からおめでとうと思った。実は生命の誕生を本当に喜んだことは今までなかったのだが、それ程ジョンソンに肩入れしていたのだろう。 ジョンソンと妻の緑光が家族を守ろうとする姿に心を打たれた。日頃、自分の家族すら良ければそれでいいという傾向の強い多くの人間を見ていて、家族を守ろうとする姿勢があまり好きではなかった。自分や自分の家族に害が及んだら嫌だから、困っている人や悪しき習慣を見て見ぬ振りをするという世の中を辟易しているから。だが、こんな偏屈な私でも、腹の底から温かいものが生まれてくる程に、ジョンソン家族は愛おしかった。 とても辛いお話ではあるけれど、そこに一貫してある愛、強さ、弱さなど混ざり合って、心がぐちゃぐちゃになった。この本が偉大すぎて、全く上手く表現できない。 ドリアン助川さんは、色々な賞を総なめにして当たり前と思うほど偉大な作家さんなのに、どうしてそこまで評価されていないんだろうと不思議に思う。でも、本当に素晴らしい作家さんって、案外そういう立ち位置の方が、作品の質を保たれるという意味でも、読者としてはありがたいのかもしれない。 とてつもない名作でした。
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舞い上がるカラスの飛行風景は、 将来明るそうなのに、 人間のエゴがそれを阻む。 まっすぐに生きているのに、 母子の生活は前に進まない。 サラッとした文体なのに、 読んでいて苦しかった。
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号泣。ゲラがぐちゃぐちゃになりました。動物ものに弱いので自分からは近寄らないようにしていたのに、仕事というのは容赦無しだ。と、思った一冊
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